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学校では教えてくれない! 自分を溺愛する方法 #羅針盤のつくりかた

2020年末から、「風の時代」ということばをよく耳にするようになりました。
多様性、柔軟性、そして自由…。そんなキーワードが聞こえてくる時代。

しかし、いざ「自由でいい」と言われても、自分が何をしたいのかが分からない。世間体や周りの目を気にして、他人に意見を合わせてしまう。
そんな人は多いのではないでしょうか?

学校や会社では、「分からないことがあれば、まず自分で調べなさい」と教わります。でも、自分がやりたいことは、インターネットでいくら調べても、出てきません。こんなにも情報で溢れているというのに、その答えは自分の外側にはないのです。しかし、生き方や自分との向き合い方といったことは、私は学校では習ってきませんでした。

では、どうすれば、本当に自分がやりたいことを見つけられるのでしょうか?

この答えを教えてくれるのでは、と思いついたのがこの方。自分を愛し、向き合うことの大切さを伝え続け、数々の女性に影響を与えてきた「溺愛女子サロン」オーナー 吉乃菜穂さんです。

大学卒業を目前に控え、まさに社会に出て行く準備をしている今こそ、自分自身と向き合わねばならない。けれどそのやり方がわからない、ラブソルの大学生メンバー 野元がお話を聞きしました。

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<Profile>
吉乃菜穂(よしの・なほ)
婚活講座「自分恋愛塾」主宰、「溺愛女子サロン」オーナー

女優を目指して芸能界入りするも、オーディションに落ち続けた結果、自己肯定感が著しく低くなってしまう。芸能界引退後は、約10年間、外資系大手アパレルのストアマネージャーを務める。自分には価値がないと思い込み、評価されたい一心で「良い人」を演じ続けてきた。

私生活では28歳で結婚するも、33歳で離婚。離婚後、自分と向き合うため、心理学や量子力学、コーチングを猛勉強。勉強したことを活かし、“女性の自己価値をもっと高めたい”という思いから、独自の「溺愛心理学」を提唱。
溺愛心理学をメソッドに、婚活講座「自分恋愛塾」をスタートし、今までに100名超のこじらせ女子たちへの自己価値向上を支援。

婚活アプリで出会った理想の彼と2019年春に再婚。
2020年5月に、365日自分を愛して楽しく生きる「溺愛女子サロン」を開設。
今では、450名を超えるメンバーが在籍し、NHK総合「クローズアップ現代+」でも紹介された。
2021年5月に発売した「溺愛ノート」は700冊が即完売。

自分に嘘をつくことをやめたら、本当の「私」に出会えました。

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ー芸能界への道を諦め、一度は結婚するものの、離婚。そんな困難を乗り越え、再婚・起業と立て続けに願いを叶え、さらには450名以上が在籍する「溺愛女子サロン」のオーナーとなった菜穂さん。望むものすべて叶えていらっしゃるように見えますが、どうしたら菜穂さんみたいになれるのでしょうか?

そうですね…。今の私は、自分の気持ちに嘘をつかないことを第一優先しています。自分がやりたくないことを、誰かに合わせて引き受けることはありません。逆に、やりたいことを、手が届かないと思い込んで遠慮することもないです。

ーどうして、自分の気持ちに嘘をつかないことを大切にされているのですか?

自分の気持ちに嘘をついて過ごしていると、自分らしさはどんどん失われていきます。最悪の場合、自分のことを嫌いになってしまうこともあるんですよね。

「本当はやりたくないけど、相手は求めているだろうから私がやらなきゃ」というシチュエーションって、あるじゃないですか。
例えば仕事であれば残業を求められるとか、恋愛であれば、料理は苦手だけど女性だから作るとか。そういった場面では「本当はやりたくないのに、やる」と、自分に嘘をつき続けることになりますよね。

ただでさえ気乗りしない中、もしそこで失敗したら必要以上に凹んでしまいます。失敗を繰り返していけば、「自分は何もできない」と負のループに陥ってしまう。自分が望んでいないことを頑張った挙句、自分のことを嫌いになってしまうなんて、本当にもったいないと思うんです。

ー確かに…。でもそんな経験を持つ人は多いと思います。私も自分の予定があるのに、アルバイトの交代を無理に引き受けたことがありました。なぜか「断ったら嫌われる」と思っちゃうんですよね。では、自分に嘘をつかないためには、どうしたらよいのでしょうか?

まず、自分のことをよく知ることが大切です。他の人の目を気にする前に、自分自身に目を向けてみて欲しいです。だから、私が主宰する婚活講座「自分恋愛塾」では、塾生にまず自分と向き合ってもらいます。誰かと恋愛することや婚活に力を入れるのは、そのあとです。

ーなるほど。私、恋愛塾の意味を間違えていました! まずは「自分」自身と「恋愛」することを学ぶ講座なんですね。

間違えられることは、よくあるんですよ(笑)。恋愛塾というと、出会いの増やし方や連絡が返ってくるテクニックなどを学ぶイメージを持たれますが、まず自分を愛そうという意味なんです。私自身がこじらせ女子から脱却するために学んできた、心理学や量子力学をもとに提唱する溺愛心理学。この独自のメソッドを、塾生のみなさんにお伝えしています。

ー2020年に設立した「溺愛女子サロン」は、どういった場所なんですか?

「溺愛女子サロン」は、「自分恋愛塾」の卒業生が100人を超えたタイミングで、彼女たちを中心に設立したオンラインサロンです。

「自分恋愛塾」は婚活を切り口として講座を行ってきましたが、「溺愛女子サロン」ではさらに視野を広げて、パートナーシップやお金のことも学んでいきます。女性たちが自分の人生と向き合い、豊かにしていくためのコミュニティが、「溺愛女子サロン」です。

ーなるほど。菜穂さんのように自分に嘘をつかずに望みを叶えていきたい! と思ったら、まずは何をしたらよいのでしょうか?

自分を変えたいとき、私なら思い切って今いる環境を大きく変えます。髪型や服装を変えて切り替えるという方も多いですが、私の経験上、外見の変化では内面までは大きく変わらないと思っていて。私自身、変わりたいと本気で思った時は、住む場所を変えたり、違うコミュニティに参加したりと、新しい場所へ挑戦してきました。

オンラインサロンという場所に足を踏み入れたのも、その一環です。これまで複数のオンラインサロンに所属してきましたが、特にラブソルメンバーと出会ったオンラインサロンでは、今の活動の基礎となる経験をたくさんさせてもらいました。イベントを主催したり、メンバーと一緒にチームを運営したり。最初は不安があったものの、一緒に頑張れる人たちがいてくれることで、一歩踏み出せるんですよね。

やってみたら、意外とできる。じゃあ次は? って、自分の行動力が加速していくことを経験しました。

当時は、まさか自分がオンラインサロンを立ち上げるとは思ってはいなかったですけど…。私が経験したように、「溺愛女子サロン」を通じて、変わろうと頑張る女性たちにその機会を提供できればいいなと思っています。

「私」と向き合っていくうちに、「天職」まで見つかったんです。

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ー菜穂さんのブログやSNSでの発信を見ていると、読書家であり、常に新しいことを学ぼうとしている印象があります。その中で今の菜穂さんが生まれたと思うのですが、心理学を学ぶ前はどんな性格だったんですか?

いまとは正反対で、相手の顔色ばかり気にする性格でした。

20代の頃は特に、芸能界でうまくいかなかったこともあり、「自分には価値がない」と思い込んでいたんですよね。

夢を諦めてアパレル業界に入るも、関わる人に好かれなくちゃ! と意気込んで、勝手に無理をしていました。プライベートでは結婚はできたものの、やっぱり相手に合わせてばかり。妻たるもの夫を支えなきゃ、女性たるもの料理を作らなきゃ。信じられない数の思い込みに縛られていました。今みたいに、自分のためにご褒美を買うなんて考えられなかったです。

ーそうなんですか! 今の菜穂さんからはまったく想像がつかないです。何がきっかけで、変われたのですか?

大きな転機は、33歳で離婚をしたことですね。「これからは1人で、自分の力で生きていかなければ」と思いました。それまで「どうやって生きていくか」とか、「どんな人生にしたいか」とか、実は考えたことがなかったんです(笑)。

自分の力で生きていくために、まずは自分のことをもっと知ろう、自分ともっと向き合おうと決めました。

婚活のセッションやセミナーに積極的に通い、心理学や量子力学の本を何冊も読んで学びました。学術的に勉強したいと思っていたので、700万円以上のお金を投資して。学んでいくうちに、「もっとこう伝えた方がわかりやすいのでは?」という自分なりの考えが生まれて、そこから溺愛心理学が出来上がっていきました。

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ー700万…!その学びをブログでの発信し続けたことが、今の活動につながっているんですね。

メソッドが出来上がった時に、初めて開催した講座の参加者もほとんどがブログの読者さんでした。受講生の変化や過程も発信していったことで、ありがたいことに申し込みが増えていったんですよね。

その後、単発講座から長期型講座に変えたことで「自分恋愛塾」が生まれるのですが、講座期間中にスピード結婚される方や、さらには自分と向き合うことで新たな道を見つけ、結婚を経て起業までする方が続出して、その変化に私自身もすごくびっくりしたんですよ。

ーすごい! 菜穂さんが自ら学び提唱したメソッドで、塾生のみなさんがそれぞれ、本当に変化していったんですね。

そうなんです。みなさんが変わっていく姿を見ることが、本当に楽しくて! 私が提唱したメソッドやアドバイスが、塾生の目標達成の手助けになっている。そう感じたときに、「自分恋愛塾」で私がやっていることは、コーチングと同じだと気付いて。それと同時に、自分にとってコーチングは天職だと思えました。

ー「自分恋愛塾」は菜穂さんにとっても、自分と向き合える場だったんですね。ご自身も数々の困難を乗り越えて、出会う方々の幸せを応援して…。私なら、自分が幸せを掴んだらもう満足しちゃいます。でも菜穂さんはそこからさらにオンラインサロンを開設するわけですが、菜穂さんにとってのゴールってどこですか?

ゴール…。考えたことがなかったです(笑)。「自分恋愛塾」も「溺愛女子サロン」も、自分と恋愛し続けるから、ゴールはないんですよね。私は死ぬまで自分を好きでい続けたいです。そして、自分のことを好きになれる人を増やしていきたいと思っています。

自分を好きでい続けるためには、常に自分を磨きアップデートしていくことも必要だと思っていて。そのために、「溺愛女子サロン」では月に一度ワークショップを開催しています。ジャンルは、婚活からマーケティング、溺愛コミュニケーション、女性のこと、投資など幅広くを扱っています。

ー投資のことまで! ワークショップは内容によって外部講師をお招きするんですか?

いえ、すべて私が講師をしています!

開催する2週間前くらいから集中して勉強し、ワークショップでサロンメンバーにアウトプットしていくイメージですね。ワークショップは一回が2時間くらいなので、この準備は本当に大変ですが、頑張っています!

ー2時間! すごいですね…。ワークショップの準備が負担になったりはしないですか?

負担にはならないですね。すべて、自分自身が学びたいことなので。ワークショップが終わる頃には自分が一番学びを得られていて、成長していると実感するんです。

ー自分自身をアップデートし続けているから、菜穂さんは魅力的なんですね。すごく憧れます!

就活と婚活は似たもの同士!? 二つに共通するキーワードとは?

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ー私は今大学生なのですが、これから社会に出て自分と向き合う機会が多いかなと思っています。そんな私がこれから自分と向き合うポイントとしては、どんなことを気をつけたらいいと思いますか?

自分と向き合うという点では、就活と婚活はよく似ていると思うんですよね。

ー就活と婚活ですか? 一見別物に感じられます。

婚活と就活は、どちらもマッチングです。婚活なら人と人、就活なら企業と学生、お互いが選び合わないといけない。

つい、「選んでもらわなければ」と思い、相手が求めていそうな行動をとってしまいがちですが、本来は両方が等しく選ぶ権利を持っているはず。自分も選ぶ立場であると自覚して就活に臨むと、姿勢が変わりますよね。

ー確かにそうですね。でも、企業から選ばれるために優秀であろうとする学生も多いかもしれません。私もつい、「こう答えたら賢そうに見えるかな? 」と考えちゃって、いい学生を演じようとしてしまいます…。

そういう人は多いと思います。私たちはいつの間にか、「相手からどう選ばれるか」を意識するように学んできていて、自分がどうしたいかをちゃんと理解できている人の方が少ないんです。本当はまず、自分のことを知らないといけないのに。この部分が婚活と似ているなと思いますね。

ーなるほど! そう考えると、確かに婚活と、就活は近いものに感じます。

採用されることを優先して「いい学生」を演じるというのは、「受かること」がゴールになっているんですよね。そうすると、入社後は「選んでくれたからには、どんな経験をさせてくれるんだろう? 」と、相手が何をしてくれるかを待ってしまいがちになります。

それに対して、「自分がこう生きていきたいから、この会社に入りたい」と望んで入った企業であれば、「なりたい自分を目指して、自分で行動できる」ようになるはず。

企業がどちらかの人材を選びたいかと考えたら、後者の方が一緒に仕事をしたいですよね。

ーなるほど! 自分がどういう社会人生活をおくりたいかを、自分で考えないといけないんですね。「私は、この会社に入ったらどんな経験ができるかな」と受け身ではなくて。

そうですね。自分の人生は、誰かにつくってもらうのではなく、自分でつくるものですからね。

ーこれから社会に出ていく学生や自分のやりたいことがわからない方に向けて、アドバイスをいただけますか?

自分の心の動き、小さな揺れや感情に、敏感になってほしいです。例えば何かに取り組むときでも、本を読んで新しい情報を得るときでも、必ず心は何かを感じとっています。

その中で嬉しいとか楽しいとか、これが自分の喜びだと感じられることに出会えたら、そこを追求してほしいです。その繰り返しによって、自分が何が好きで、何に興味があるのかに気付けると思います。

学生はたくさんの可能性をもっています。大人に比べて新しいことに挑戦するチャンスがたくさんありますし、失敗も経験として積み重ねていける時期ですからね。

ついつい周りの人と比べたり、焦って答えを捜してしまうこともあると思います。でも、調べたら答えが出てくることばかりではないんですよね。まずはとことん自分と向き合って、愛して、自分のことを知り尽くしてみてください。

そうやって自分を大切にできる人は、本当に歩みたい道を歩けるはず。そして、そうなった時のあなたは、きっと周りの人も大切にし、大切にされる大人になれると思いますよ。

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「愛したいと思えるもの」だけをこれからもつくっていきたい

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この度、ラブソルでは吉乃菜穂さんのオリジナルグッズ制作をご一緒しました。

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溺愛女子サロンメンバーへのプレゼントとして制作された「溺愛ポーチ」。「菜穂さん自身が欲しいと思えるポーチであること」を優先し、イタリアンレザーを採用。色やサイズ感にこだわった結果、サロンメンバーさんにも大好評だった様子です。

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発売後700冊即完売した、「溺愛ノート」。書き進めるだけで溺愛思考になれるノートとして、中ページまですべてオリジナルのノートとなっています。

溺愛ノートの再販は予定していませんが、溺愛ポーチは、色違いの制作も検討中です。


「いつかは自分のメソッドを詰め込んだノートを作りたかった」目標をまた一つ叶えた菜穂さんの今後を、ラブソルはものづくりの力で、応援していきます。


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自分自身と向き合うことで、365日自分を愛して楽しく生きる「溺愛女子サロン」。菜穂さんや、溺愛女子との交流の場へ、ぜひ参加してみませんか?

吉乃菜穂さんの「溺愛女子サロン」は7月1日に7期生メンバーを募集します。



最新情報は、吉乃菜穂さんの、Twitterや、Instagramをご覧ください。

◆吉乃菜穂公式ブログはこちら

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取材・執筆:野元 萌乃佳
編集:柴山 由香 / 柴田佐世子
撮影:池田 実加
バナー制作:野元 萌乃佳

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