参政党は日本のルペンになれるか？

　岡崎市は繁華街は一応名鉄東岡崎駅前ですが、再開発が少し進んだ程度で実際はかなり小規模です。私がこの街にやってきた頃岡ビル百貨店というまたまたレトロなお店がありましたが若者がここで遊ぶぐらいなら普通にイオンモールに行きます。それが事実なんで仕方ないことですがちょっと街並みが変わっていました。チェーン店が多い駅直前のお店から少し離れると個人営業のお店も少なくありません。そこを見てみるとなんと参政党の看板が！この岡崎市では圧倒的に自民党のポスター、その3分の1が旧民主党諸党のポスター、野党ポスターとそう遜色ないほど多い公明党、共産党ポスター。レアケースな社民党ポスターという分布ですが立て看板まであったのはかなりレアです。労組があるなら昔はガンガン組織内の看板を立てたのですがオーガニック右翼とも言われる参政党。地産地消を売りにしてそうな飲食店でした。諸外国ではどこもトランプ主義と言われる反移民、反グローバル政党が力をつけています。ただやっぱり政策的に甘い人も多く••

フランス国民戦線のやり方

　フランス国民戦線は帰化して彼らから言わせると「真のフランス人」となった人は能力において登用します。実際アフリカ移民出身の地方幹部が多いのもフランス国民戦線の実態です。切り崩されたのはフランス社会党を支持していた労働者でした。人件費が安く使え、しかも長く働いてくれる移民労働者は経営者団体にとっては都合のいいものでした。私も日本の経営者から似たような話を聞いています。思わずヒヤッとしました。こうした割り切りを行ったコスパいい経営方針に果たして雇用がどれだけ守られていくのか••
　話はそれましたが基本的に国籍があり郷に入れば郷に従いさえすれば基本的に出自は問われません。ただ参政党の場合は代表自ら帰化した人間は立候補させないという方針を打ち出しました。かつて日本会議の人間に野次を貰ったら色々と思い出もあるんですが、彼らは大日本帝国の進歩者であり案外朝鮮籍、中華民国籍の靖国合祀者にはかなり同情というか神のごとく崇めていました。彼らの理論は大日本帝国のために闘ってくれた多くの人を私は讃える。人心を惑わす左翼は許さんとは言っていましたが、イデオロギーは復古主義に近くそのため年齢層もかなり高めでした。年齢層が高めだからなんとなく農協で旅行にでも行っているのかなと思うほどでした。そしたら急に旭日旗を出され反日労働組合粉砕ですからかなり奇特な団体です。さて散々黒幕扱いされた日本会議は影響力皆無ではないが皮肉にも戦争の記憶が薄れていけば、この復古主義は消滅していきます。この運動体が機能不全になるのもそう未来の話ではありません。

参政党の手作り選挙

　それを考えると参政党の方が海外極右のような勢力になる可能性もゼロではないです。岡崎市で県議選挙は7000票集めました。労働者の多いこの町で橋頭堡を築いたわけです。岡崎市議選挙の前回の当選ラインは3000票ほどですので彼らにまともなプランナーがつけば市会議員を誕生させることも可能です。ただ彼らはネットの選挙戦を戦っていて後は野となれ山となれという選挙方針だったと思います。どうやら参政党は党費0円で準党員になれ結構集会の誘いが多かったらしいです。肝心の公選ハガキは茶封筒で手書きで宛先が書いてあったそう。印刷するとすごく経費が上がるんですよ。また運動員が用意できないといわゆる辻立ちだって難しい。いくら新人候補でもちゃんと目立つように、選挙の演説だというようにやらないと通報されます。こうドタバタしても一定数支持者を増やしている（というよりオレンジが目立つだけなのかもしれません）のだから政党政治って難しいですね。

神谷宗幣はルペンになれるのか？

　ただ実質的指導者神谷宗幣副代表が結局どういう風に党の運営を変えていきたいのか見えてきません。彼らは案外技能実習生の廃止は後ろ向きでした。支持者に多いんでしょうね。そういうところも。飲食関係で外国人留学生を全く雇用しない事も難しいです。そのことを突っ込まれたら「みんなでこれから考えましょう。理想の政党はこれから作ればいいのです。」と明確な回答はありません。組織って簡単に派閥ができてあっさり仲間割れする事も多いです。むしろれいわ新撰組の方が日本版国民戦線が作れそうな勢いですね。