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心理的安全性がないので、チームでこれ言えません 〜Vol.6「たとえば・・こんな考え方はいかがでしょうか?ー提案があります」〜 《最終回》

「心理的安全性」について、米国ペンシルベニア大学ウォートン校の組織心理学者、Adam Grant博士のLinkedInポスト

「Things people aren’t afraid to say when they have psychological safety (心理的安全性のある人だけが言えること:弊社訳)」

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こちらを切り口に、日々のチームコミュニケーションでお使いいただけるTipsを、弊社COO野口より数回にわたってご紹介しています。

是非、コーヒーブレイクのお供としてお楽しみください!


心理的安全性がないので、チームでこれ言えません Vol.6「たとえば・・こんな考え方はいかがでしょうか?ー提案があります」 《最終回》


皆さんは、何かアイデアを思いついた時、そのアイデアをチームで共有していますか?

管理職の皆さんの場合「こんなことチームメンバーに伝えたら、『また言ってる』『やることが増えた』と思われるかもしれない」と考えたことはありませんか?

そうでない方々も、「こんな風にすればいいのに・・・」と思っても、口に出してまでは言わないことはありませんか?

どちらも、これまでに提案に関する「少し苦い経験」を持っているかもしれませんね。

先日、弊社のメンバーが面白いことを言っていました。
「あの会議では、拡散ではなく、決めたかったんです。でも、レイナさんの空気を読んでくれないインプットも、1つの多様性の形だと思い直しました」
これは、ミーティングでいろいろなアイデアを出した私に対して、後で1 on 1をしたら出てきた言葉でした。

他のメンバーがこんなことを言ってくれました。
「決定事項に自分の意見が反映されなくても、私は受け入れてもらえていると思っています。だから、まずは書いたり言ってみたりしています」
彼女は、積極的に発言し、疑問をチームに上手に投げかけてくれます。

このようなエピソードから、心理的安全性を育む土壌って何か?を、改めて考えてみました。私が考えるのは以下です。

・チームの明確な方針がある土壌
・互いの提案・発言について、 良い・悪い や 同質・異質 といった自分の基準から離れ「あなたの意見」と「私の意見」が異なることを許容しあう土壌
・互いの提案を、一旦は受け入れる土壌


「チームの明確な方針がある土壌」
心理的安全性を育む時に、チームの明確な方針は、互いを助けるのではないでしょうか。
チーム方針に即した提案は歓迎するもの。その中で、色々な意見が出るのは健全なことなのです。
方針は、マネージャーが、To Do、指示、自分の想いを伝えることではありません。
方針とは、「チームの目指す姿を共有する」ことで、皆の目線の先を合わせることです。
この目線があっていれば、チームは必ず動き出します。

心理的安全性を育めるようなチームの方針と共に、提案が走る組織。
もちろん、提案は、心理的安全性を育みながら、チームが成長するチャンス。
「方針を共有し、みんなの提案を、互いに認めあった」経験を一緒にできているでしょうか?
この経験を共にできると、次の提案の勇気も湧いてくる。

心理的安全性を育むチャンスは、誰かが少しだけ自分の殻を破って、口火を切ってくれたところから生まれるのだから。


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弊社Laboratik開発のサービス「NEWORG」では、チームパフォーマンスの要となる指標として、今回ご紹介の「心理的安全性」や「共有認知」「コミュニケーション」を解析し、リーダーに今必要なアクション(アクショナブル・インサイト)を提示します。

現在、1か月の無料トライアルを経て有償提供しております。
お問い合わせ、お待ちしております。


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