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片づけとカウンセリングの親和性

こんにちは。レタススタッフの三宅です。
3月27日、ニュータイプの相談援助職のための読書会を開催しました!

今回読んだ本は、近藤麻理恵、スコット・ソネンシェイン 著『Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる』です。

昨年、片付けが苦手な人のためのワークショップを開催した際、片付けにどう取り組んだら良いのか、片付けとメンタルヘルスとの関連について、こんまりメソッドからヒントを得ました。
「ときめき」というキーワードで働き方について考えてみるのは面白そうだなと思って、今回取り上げました。

最近ときめいたことは何か?というアイスブレイクに始まり、本を読んだ感想を話しました。

・認知行動療法と親和性がありそうだと思った。
・家族が花束を貰ってきたのでドライフラワーにして飾った。花のある生活は良いものだと感じた。
・片付けは、整理整頓というより振り返り、棚卸に近いと感じた。
・5章のタスクの仕分けをするワークを実際にしてみたけど時間がかかる。まだときめきの軸、物差しがボヤっとしているからかもしれない。自分と向き合うのが必要。
・今の自分には何が片付いていないか考えたところ、決断と時間(5-6章)だと思った。職場では意識して片付けようとしていて、そうすると頭が整理される。でも、時間を片付けることは全然できない。緊急対応もあるし、相手の時間を優先してしまう。
・ネットフリックスでこんまりメソッドを観た時、書類全捨てはちょっと違うなと思った。でも今回読んでみたら、そこまでではなかった。
・会議(8章)はときめかない…。みんなが面倒くさいと思った会議があるから、目的が明確にあれば良いのかもしれない。時間厳守や枠組みも大事だと思う。

写真のように、レタスで以下のような問いを事前に考えていました。

日常業務と関連させながら、以下の4つのテーマについて対話しました。

・「片づけられていない」とは、どんな状態?
・片付いているケースと片付いていないケースの違い
・支援者が支援を終えていくこと
・心理の枠から外れた業務のすみわけ

特に印象に残ったのは、「片づけられていない」とは、どんな状態?

時間や決断が片づけられない理由は今ここに集中できていないからではないか。自由に決められる分、責任を1人で抱えていることが多い業務の場合、責められると過去の自分の決定が合っていたのだろうか?と考えてしまうことがあります。過去に縛られていると、どんどん決断することが溜まっていきます。

検査やカウンセリングの日程調整については、学校を休んで病院に来てくれる子ども、保護者の送迎時間にできるだけ合わせて予定を組むものの、職場の人には負担をかける場合があること、さらにみんなが自分の時間を確保するため職場がピリピリした雰囲気になっているという話もありました。

他の人に合わせないといけない場面が多いのは、対人援助職ならではのように感じました。
他者に合わせることを大事にしている人もいれば、自分の時間をしっかり確保することを大事にしている人もいて、何を大事にしているか(何にときめきを感じるか)によって、行動の仕方も違ってくることを改めて感じました。

最初のこの問いから、それぞれが担当している方を思い浮かべつつ、ケースの振り返りがじっくりできたのではないかと思います。

次回のお知らせ

日時 :4月24日(日)10:00~12:00 @オンライン
本  :森博嗣「議論の余地しかない
テーマ
対象 :臨床心理士、公認心理師、精神保健福祉士、キャリアコンサルタント、社会福祉士など相談援助職の方。これらを目指している学生の方。人文・社会領域に興味のある方。

お申し込みはこちら

年間スケジュールも立てています。ご興味ある回があれば、ぜひお気軽にご参加ください。


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