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健康食品の分類

健康食品ていっぱい世の中にありますよね。

「これが○○にいい」とか「□□を下げる」とか。

食品表示ってきっちり決まった規制があるので、その解説をしていきます。

食品の種類

食品には、4種類あります。

①一般食品
②特定保健用食品
③栄養機能食品
④機能性表示食品

一般食品

いわゆる普通の食品です。スーパーに並んでいるほとんどが一般食品です。

機能の科学的根拠がないため、「○○の機能がある」ということを書けません。

たとえばよくテレビで見る「しじみ習慣」は一般食品のため、機能について言及していません。

CMでも「ぜんぜんちがう」とか、よくわからない一般人(プロ)のコメントを流していますよね。機能は一切謳っていません。

「栄養補助食品」とか「健康補助食品」とか書いてある食品も、勝手にメーカーが書いているだけで、一般食品カテゴリになります。

特定保健用食品

健康の維持増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められ、「コレステロールの吸収を抑える」などの表示が許可されている食品です。 

機能性(効果)や安全性は国が個別審査を行い、食品ごとに消費者庁長官が許可しています。

栄養補助食品

国が定めた特定の栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)の摂取目安量に適合した食品です。

一日に必要な栄養成分が不足しがちな場合、その補給・補完のために利用できます。

機能性表示食品

事業者の責任で、科学的根拠を基に商品パッケージに機能性を表示するものとして、消費者庁に届け出られた食品が機能性表示食品です。

機能性表示食品では「おなかの調子を整えます」「脂肪の吸収をおだやかにします」など、特定の保健の目的が期待できる(健康の維持及び増進に役立つ)という食品の機能性を表示することができます。

トクホと機能性表示食品の違い

この2つ、よく似ていますが、違いがあります。この二つの違いは、

①国からの承認
トクホ:国に届け出をおこない、国から承認をもらえれば発売できる。

機能性表示食品:国に届け出を行えば、事業者の責任で発売できる。

②情報公開
トクホ:国が承認しているので、データの公開の必要はない。

機能性表示食品:事業者が責任をもって、データを公開する。

③科学的根拠の提示方法
トクホ:最終製品においてRCT(ランダム化比較試験)と呼ばれる方法でデータを取る

機能性表示食品:最終製品においてRCT(ランダム化比較試験)と呼ばれる方法でデータを取る、もしくは文献や論文を引用することによって科学的に根拠を示す必要があります。

簡単に言うと、トクホの方が敷居が高いです。その分事業者の負担も大きくなるため、事業者は、自社での研究開発の質や製品の質、顧客ターゲット層、市場性に応じてトクホと機能性表示食品を使い分けています。

トクホを出すのは、事業者がかなり力を入れて製品開発をしている証でもあり、そのアピールとして使っていることもあるようです。

まとめ

健康食品に機能を求める場合、機能性表示食品特定保健用食品を買っておけばとりあえず間違いがないです。

一方で、それら以外のものは、機能が科学的に証明されていないと理解して手に取るようにしてください。

意外と今取っている健康食品には機能がないかもしれません。

最後に食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。

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