老犬との療養日記〜その後〜
↑点滴して薬を飲んで眠っている様子。輸液するまで肌は乾ききっていた。
一昨日どうも反応もうつろで粘膜の色も蒼白、飲まず食わずによだれダラダラ、垂れ流しもあって、ヤバイの文字で頭が一杯になったものの、ここ数日の様子を思い出してみる。そこは安全のプロだった本領を発揮して冷静に。身体は時間ごとにカラッカラになっていくようで、皮膚を引っ張ると戻りが鈍い。ひどい脱水にあることは明らかだった。
とにかくまず水分だ!ということはわかる。なんとかして点滴をすることを考えるが困ったことに輸液がない。夜半に近いのと当然資格がないので医師を通さなければ手にいれることはできない。道具はあった。去年膵炎を起こした時のものを洗って保管してあった。針も新品が残っている。
迷っていられない。自分で作ることにした。生理食塩水とポカリの希釈を道具を汚さないように挿してあったボトルを利用して輸液開始。この時耳なんか折ったらパキッといいそうなくらい乾いていて皮膚は張り付いている。死体がなぜか呼吸しているような印象だった。それでもなんとか首の後を引っ張って輸液開始した。ボトルが再利用で圧力がかけられないのでタラタラだけれど、少しづつ入っていった。
そんな状態だからなかなか減らないものの、動く元気がないのが幸いして、面倒ではなかった。
翌日(昨日)、死体のような有様。あまり変わりがないように見えたので、このまま。。。という不安がよぎる。休診日ではあるものの獣医に連絡すると快く「おいで」と言ってくれる。なにせ今回の調子の悪さは私が脱水をはやく気づいてあげられなかったことに原因がある気がしてならなかったのと、この間何が起こっても薬など少し手伝ってあげるだけで、グイグイ自分で回復したことから、このまま見送る気になれなかった。
私の準備をしている間、輸液をして、その後出発。逗子まで連れて行くことに迷いもあったもののいち早く輸液をしてあげたかったから一緒にでかける。着いてみるとさっきまでの干物のような感じは薄れなんだか瑞々しい感じ。獣医が「そんなに深刻な印象じゃないよ」と言うので、出るまでの様子を説明する。そして自作の輸液が功を奏したことを知った。おまけに実にいいウンチをした。それだけ見ると瀕死な印象は受けないくらい、見事なものだった。どちらも車に揺られ、多少緊張したからなのかもしれないが、胃腸は元気なのだね。熱があることから冷やすように指示されて終了。
点滴をたっぷり持たせてくれ帰宅。私はホッとしつつも、彼女が頭を上げられず、食べられないことには変わりがない。その後試しに市販のカロリーやビタミンインのゼリーをあげると半分ほど食べた。
凄いね!
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