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海外出張の経験を積んで良かったことと注意してきたこと
会社員が海外出張の経験を重ねる利点、出張に行く際の心構えをまとめます。
私自身は、年に数回の出張をほぼ20年ほど重ねるうちに、今では国際業務がキャリアの軸になっております。その経験から気づいたことを共有します。
海外出張は、失敗するとトラウマや苦手意識につながりかねないので、準備万端で臨みましょう。
海外出張の経験のメリット
キャリア面でのメリット
<海外業務の実績を積める>
社内でグローバル人材として認められるには、「海外での国際業務」の実績を積む必要があります。
ここで「海外での」が重要ポイントです。国内での国際的な仕事で実績をあげても評価にはつながりにくいです。
場所が海外でなければ、「海外でのストレスに耐えられる」「外国企業と対面で直接交渉ができる」と認められにくいです。
<継続的な海外出張を>
一度でも海外出張の仕事で成功すれば、継続的にチャンスが巡ってきます。
私の場合もそうでしたが、国際会議などで「会合の常連」「会合の役職者」などの立場になれば、継続的に参加できます。実績もついてきます。
出張に行くのは、企業としても旅費や人件費などのコストがかかりますが、「常連」になってしまえばコストを度外視してでも派遣してくれるはずです。
英語学習の面でのメリット
<英語力のアピール>
「TOEICのスコアが良くても、仕事で全く英語が話せない」という人はいます。企業もそれを知っています。
海外出張で成果を出せば、「仕事で使える英語力がある」と企業にアピールできます。
さらにTOEICのスコアや英検の上位級と組み合わせれば、説得力も増します。
<英語学習のモチベーション>
「具体的な外国出張の予定がある」と考えるだけでも英語の勉強にスイッチが入ります。期限のあるプレッシャーは、威力が大きいのです。
さらに、外国出張から帰国した後は、「次回はもっと上手く交渉したい。成果を出したい」と考えて、さらに英語の勉強のモチベーションが上がるものです。
この繰り返しで継続的に海外出張をすれば、緊張感をもって英語の勉強を続けられます。当然、英語力もグングン上がっていきます。それもTOEIC向けの英語力ではなく、本物のビジネス英語の運用能力です。
私自身も、英語力が飛躍的に伸び始めたのは、外国出張に継続的に行き始めてからでした。
海外出張での仕事と英語の心構え
外国出張中の行動
海外出張では、具体的にどんな振る舞いをすれば良いのか、私が心がけていることを挙げます。
<海外出張で実施したいこと>
他社の人とよく話す(外国人、日本人問わず)
会食に積極的に顔を出す。自分の顔と名前を知ってもらう。(仕事中では聞けない本音の話が聞ける)
土日などの空き時間は、その国・町のことを知るために、町を歩く。
次回も参加しやすくなるよう、根回ししたりや布石をうつ。
国内の所属部署に、有益な情報や案件(仕事上のお土産)を持って帰る。
こうしたことを心がければ、継続的に海外出張に行ける可能性が高くなります。
一言で言えば、「社外の人から認められるようにする」ということです。
外国出張中の英語
外国出張中の英語の活用についての考え方をまとめます。
ビジネス英語の教科書的なことは、市販の書籍を読めば良いので、ここでは実践的なことだけを書きます。
私は、以下のことに気をつければ失敗のリスクを減らせることを、出張の回数を重ねながら徐々に理解していきました。
<自分の英語力を知ってもらう>
会合の席などで、早めに自分で話す機会を得て、実際に話してみることです。相手は、あなたの英語の流暢さ加減から、英語力を推測してくれるでしょう。
また、相手の話が聞き取れないときも、遠慮せず、もう一度言ってもらう、ゆっくり話してもらうなどすれば良いです。
<相手の体制・立場を早く知る>
会合では、相手企業や他の参加企業が、どんな目的で参加しているのか、参加者一人ひとりの役割は何か、など参加者の背景情報は極めて重要です。
これを把握してなければ、いくら英語力が高くても、話の流れについていけません。
逆に、これらの背景が分かっていれば、英語の細部が聞き取れなくてもどうにかなります。
<仕事の内容・専門知識が最優先>
英語にとらわれすぎて、肝心の「仕事の議論の中身」が伴わなければ意味がありません。英語はあくまで手段の一つにすぎません。
事前に、仕事の内容、特に専門性が問われれる部分は、事前に確認・調査をじっくりしておきましょう。
まとめ
海外出張の経験を積めば、グローバル人材として認められます。出張で成果を出して、次回の参加につなげることが重要です。英語力も伸ばす機会が増えます。積極的に、海外出張の機会を活用しましょう。
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