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アルコールインクアート 【コラム】

今回、会社の先輩の紹介で”アルコールインクアート”を体験してきたヤギ。

先輩の運転に甘えて、行った先はアルコールインク教室の「ORSETTO」さん。

到着早々、美人な先生のお出迎え!

教室内には先生の美しい作品が!

おお!と感動しつつも、これから自分が作るとなると…全く、こんな素敵な作品を作れる気がしない。
なんなら、ヤギは混色の末に濁ったヘドロのような色を作るのが得意だ。

出していただいたドリンクのコースターにも作品が使われている!
美しすぎる…

早速、体験!
まずは道具の説明から。

アルコールインクアートに使う道具は以下のもの。

アルコールインク…コピックバイオスインクを使うのがおすすめ。
合成ユポ紙…ポスターによく使われているよ!
スポイト
無水アルコール…90%以上のものを使うこと!気抜けにも注意して。
ドライヤー…※なくても出来ます!

あと、あるといいのが「ピニャータ アルコールインク ゴールド」なるお品。

次いで、やり方の説明。

アルコールとインクを垂らして(どちらが先でもO K!)風で吹き付けて模様を描いていくという。

思ったより、シンプル!
…案外、行けるかも。

…さて、説明を聞き終えてさっそく制作!
予め、作品のイメージを思い浮かべて使う色の目星をつける…。
作品をまとめるのには3色程度が良いとのこと。

青系!…と思っていたけれど、先生の作品をみていると赤や黄色もいいな。と思えてきた…

むむ、初手のインクの色選びから迷ってしまう…。
ええい!濁った色を作っても自分を貫き通すぜ!(練習だし!)
決めたインクでいざ!

まずは、ドライヤーの風を使って”丸”を描く練習から始める。
アルコールを垂らして、さらに上からインクを垂らす。

そして、ドライヤーを吹き付け…

…!!!
…!!!!!

勢いよく、インクが風に煽られ、あらぬ方向に行ってしまった!!!

え、

いや…

これ、思っていた以上に難しいぞ。

隣を見ると先輩も同じような状況。

先生「コツは紙に対して垂直にドライヤーを当てて、弱風(HOT)で垂らしたインクの縁から固めていくの」

囲い込み作戦ですね!!了解であります!

…ほ、本当だ!なんか、丸っぽくなった!

先生「熱で紙が歪んでしまったら、冷風を当ててあげてね」

あ!さっき作った丸の上にアルコールをかけたら、溶け出してきた!
なるほど、こうやって重なった模様ができるんだ!

先生「そうそう!思い通りにいかないところもまた面白いの。
ちなみに、一度固めたインクを溶かしてまた固めていくと”依”がどんどん濃くなっていくから、作品を作る上で上手く生かしてみてね」

追い鰹ならぬ、追いアルコールを重ね、色の混ざり合いを作っていく。
さらにはアルコールをふんだんに垂らした中にインクを赤・青・黄と垂らし風を当てると…

追いアルコールとは違い、柔らかいグラデーションができた!

楽しい!!

「違う違う違う!!」

「ああ〜インクちゃん逃げないでええええ」

などと叫び声が上がるものの、丸をマスターしてきた。風のコントロールも最初よりだいぶマシになってきた!

わかったぞ…

このアート”風をマスター”したものが勝利する!
※そんな勝敗はありません。純粋に楽しめます。

練習を重ねるごとにこのアートの魅力にハマっていく。

先生「ゴールドも使ってみましょうか!」
今のままでも十分綺麗ですぜ、先生。ゴールドを入れても却って野暮ったく…

…ならない!!!

むしろ、かっこよくなった!!
え、金の力すごい…。

先生「ゴールドは重くて沈みやすいから、よく振って アルコール → ゴールド → アルコール の順番を守ってね。」

「…ということで、一通り練習が終わったところで作品を作りましょう!」

ついにその時が…。

さっきまでの喚き声はどこに行ったのか、
一発勝負と思うと、風の使い方、インクの置き方、全体のまとまり。全てに全神経を注ぐので無言で集中。

今までの練習の成果で”風”を使いこなし、作品を作っていく。
もう思うことは一つしかない…。

どうにか、
どうにかして形にしなくては…!!


そうして、無心で黙々と制作に励んだ結果、出来た作品!

濁色の極みをいくと思ったのに、綺麗な色の作品となってくれた!
我ながらなかなか良い出来なのでは?と自画自賛。

途中、先生の的確なアドバイスのおかげもあって、なかなかの自信作である。
最初に見た先生の作品の数々。やる前は綺麗だなあと、ただただ眺めていたが、体験が終わった後では上記に加えて“すごい、風のプロだ…”と、また一段と凄さがわかる。

やる前は自分の意思が介入する余地がないと思っていたが、いざやってみると結構自分の意思のもと動かして作っていたなあ、と。

しかし普段の自分が出せない、とてもきれいな色を魅せてくれる。

先生が言うように、このアートの面白さにハマっていくのがわかる。
今終わったばかりだけれど、またやりたい!と思わせる。

先生、こんなに楽しいアートを教えてくれて、先輩、ここまで連れてきてくれて、ありがとうございました!!


…と、終わりを匂わせながらも実はまだこれで終わりではない。

最後に、やらなくてはならないこと…

そう、“作品の保護“がまだ残っている!

…次回、コーティング編につづく!!

03.27.sat 2021

✳︎ 手軽にできるアルコールインクアートセットはamazonでもお取り扱いがあります。



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