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上位肋骨・胸椎の動きを引き出す

上位肋骨・肩甲骨の動きは脊柱の伸展を引き出し、上半身質量中心を移動させるために重要な部位となります。

脊柱の伸展運動において下位肋骨は拡張し、上位肋骨は後方回旋の動きをします。
その動きに伴い肩甲骨は後傾・外旋します。

また肩関節内旋・外旋運動は肩甲骨-脊柱と連動し、上半身質量中心の前額面・水平面上の移動において重要な動きとなります。
そのため肩関節内外旋と肩甲骨を連動させ、脊柱の動きを引き出すことで、上半身質量中心の移動をスムーズにし、下肢関節への重心移動を可能とします。


1.上位肋骨後方回旋

胸郭を上位(Th1-6)・中位(Th7-10)・下位(Th11・12)で分けて運動を評価します。

上位|矢状面での前傾・後傾
 →肩甲胸郭関節運動に関与
中位|前額面での挙上・下制
 →肩甲胸郭関節・体幹回旋に関与
下位|水平面での内旋・外旋
 →体幹回旋に関与

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