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PT×ATの思考の整理

フィットネスジムでのコンディショニング ・パーソナルトレーニング、スポーツ現場でのトレーナー活動で得られる経験から、その知識・技術をnoteに整理して行きます。日進月歩の医学の世…
【100記事以上読み放題・2回/月投稿】 評価・動作分析・徒手療法・運動療法・アスリハ・パフォーマ…
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記事一覧

足関節捻挫に対する復帰アプローチ.2024

以降の投稿予定記事はこちらから 1.足関節捻挫概要足関節捻挫はスポーツにおいて頻発する怪我(全スポーツ外傷・障害の30-40%との報告が多い)であり、重症化する事が稀なことから、十分なリハビリ・トレーニングを行わずに復帰し再発するケースや、その後の不十分な対応により症状が残存しているケースが多く見られます。 日本スポーツ協会では以下の様に重症度を分類しています。 慢性足関節不安定症 再受傷率の高さ(50%以上の報告が多い)は、不十分な安静期間(治癒期間)による機械的不

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足関節背屈制限に対する3段階アプローチ

以降の投稿予定記事はこちらから 足関節背屈可動域に対するアプローチ動作において重要になる荷重位での安定性獲得には、足関節背屈可動域の改善が必要となります。 背屈可動域の低下は片脚動作の不安定性を招き、いわゆるknee-inやそれに伴う膝関節前方偏位が見られます。 荷重位において、ほとんどが脛骨に荷重され、体重の2/3が後足部に荷重されるとされています。 腓骨側への荷重は骨での安定性が低下し、軟部組織に頼る状態となる他、前足部への荷重量の増加は足関節の底屈モーメントを増

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足関節の評価・徒手療法・運動療法

以降の投稿予定記事はこちらから 足関節の評価・徒手療法メディカルフィットネスでのコンディショニングやスポーツ現場における徒手での対応で、頻回に用いる徒手療法をご紹介します。 徒手療法ではいわゆるリリーステクニックを多用します。 表層筋膜や深層筋膜、筋間、筋と他組織との滑走性を改善する目的でリリースを行います。 特にスポーツ現場においては即効性のあるアプローチが求められ、その手技を持ち合わせていることは重宝されますが、 そもそも即効性がある手技は、即効性がある部位にの

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股関節伸展トレーニングのポイント

以降の投稿予定記事はこちらから 歩行や走行など前方への推進動作で重要となるのが、股関節伸展運動となります。 股関節伸展運動の低下は、前方への身体重心移動を腰椎伸展や膝関節屈伸運動、足関節底屈により代償することになります。 そのため歩行能力向上だけでなく、障害予防の観点からも股関節伸展運動を改善する必要があると考えます。 股関節伸展動作の改善歩行におけるTstにおいて、股関節が伸展されることで抗重力筋である腸腰筋が伸張され、体幹-股関節の姿勢制御に貢献するとされているた

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ハムストリングス肉離れに対する復帰アプローチ.2024

以降の投稿予定記事はこちらから ハムストリングスの肉離れはサッカーの練習・試合中に発生する外傷・障害のうち30%は筋損傷との報告があり、同部位の再受傷率は約80%との報告もあることから、発生および再発率も非常に高いスポーツ障害の1つとされています。 ハムストリングスの十分な筋機能が改善していない状態でのスポーツ復帰は、再発のリスクが高くなり、その後のパフォーマンスにも影響を及ぼすことから、病期に合わせて適切なアプローチを行う必要があると考えます。 今回のnoteでは、

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体幹後屈制限に対するアプローチ

以降の投稿予定記事はこちらから 日常生活においても、スポーツ動作においても前屈位姿勢が多くなる現状において、後屈動作を制限されてきます。 重力に抗して身体を起こす動作である抗重力伸展運動は、身体を重力に対して身体を起こす(伸展する)動作であることから、後屈動作の評価・改善は身体機能を評価する上で重要な評価となり、その改善は動作改善のためのファーストステップとなります。 今回は後屈動作の改善のための評価とアプローチをご紹介します。 1.体幹伸展

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腰痛の評価・トレーニング

以降の投稿予定記事はこちらから 1.初めに腰痛は医師の診察や画像所見により原因が特定できる特異的腰痛と、原因が特定できない非特異的腰痛に分けられます。 画像所見の発展により、特異的腰痛と分類される割合が増加しているため特異的な症状をおさえつつ、臨床所見と画像所見が一致しない非特異的腰痛も考慮し評価を進めていく必要があります。 屈曲型腰痛 屈曲型腰痛はその名の通り、屈曲動作時に腰部に痛みが出る状態になります。 屈曲型腰痛の代表的な疾患名として、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎

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大殿筋機能改善のポイント(股関節伸展制限に対するアプローチ)

以降の投稿予定記事はこちらから トレーニングをする上で最もメジャーな筋肉の1つである、大殿筋トレーニングについてその目的と方法を整理していきます。 大殿筋は生理学的断面積が大きく、モーメントアームが長いことから力発揮に有利な筋であり、股関節を安定させるためにも重要な筋とされています。 今回は、臨床で多用されるヒップリフトの改善を中心に股関節伸展制限の改善から大殿筋の機能改善方法をお伝えして行きます。 1.大殿筋の解剖

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脊柱・骨盤帯の評価・徒手療法・運動療法

以降の投稿予定記事はこちらから 1.脊柱の重要性脊柱に付着する筋は遅筋線維が多く、身体の位置を適切に受容し、適切な位置に修正するために必要な固有受容器が豊富であることから、姿勢制御能力を高めるには脊柱に付着する筋群の柔軟性・筋機能を保つ必要があります。 遅筋は脊柱を安定させる役割を担い、脊柱の伸展運動では多裂筋が脊柱を分節的に動かし、長肋筋や広背筋は大きな力発揮を可能とすることから運動制御能力を高めるには、各筋の機能を高め役割分担できるようにすることが重要となります。

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ヒンジ動作の改善|股関節屈曲動作

以降の投稿予定記事はこちらから 鉛直方向への力発揮のためのトレーニングとして最も用いられるトレーニングであるスクワット動作において、股関節屈曲可動性が低下していることで骨盤後傾・腰椎後弯の代償が出現することで、重心位置が後方へ偏位します。 また骨盤後傾・腰椎後弯可動性が低下しているケースでは、十分な股関節屈曲可動性を得ることができません。 そのため重心位置を適正化し、鉛直方向への力発揮を十分に獲得するには骨盤帯を含めた股関節屈曲可動性が必要となります。 今回はスクワッ

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股関節の評価・徒手療法・運動療法

以降の投稿予定記事はこちらから 股関節が障害予防やパフォーマンスアップになぜ重要か、その役割から考えると、 股関節には 力の伝達・可動性・重心制御 など多くの役割が求められる関節なります。 以上から臨床においてアプローチする頻度が多い股関節に対して、可動性評価とともに、臨床で使用する頻度が多い評価・徒手療法をご紹介します。 1.骨盤帯の評価

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姿勢制御能力改善のための姿勢改善エクササイズ

以降の投稿予定記事はこちらから 1.姿勢改善と運動療法姿勢改善には筋バランスを整えるだけでなく、姿勢制御能力・運動制御能力を高める必要があります。 つまり、姿勢改善、動作改善には筋バランスを整えるといった軟部組織に対するアプローチだけでなく、姿勢をコントロールするための神経系に対するアプローチも必要となります。 ❶抗重力伸展活動 重力に抗して身体を伸展することで、重心を高く保つことが可能となります。 無意識化で身体を伸展した状態を保つには抗重力筋を主とした、筋の適切

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姿勢観察と動作評価

以降の投稿予定記事はこちらから 1.姿勢評価とは姿勢観察は、問題点やニーズを達成するためにどのような姿勢・動作の獲得が必要なのかを考えるための評価になります。 まず姿勢を見る前提として 姿勢観察≠その人の全て ということです。 動きの中の一部分をピックアップしたに過ぎない静的な姿勢観察は、動きの全てではないため、評価の一部分との認識を持つ必要があります。 そのため静的評価である姿勢観察に止まらず、動的評価である動作の評価も組み合わせて考える必要があります。 さら

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2024.3-2025.2の投稿予定note

いつも記事をご覧いただき誠にありがとうございます。 私が投稿する記事では、 向けに記事を作成しています。 教科書や論文だけでは解決しにくい臨床での悩みに対して、 日々の経験から得られる情報を整理し、みなさんの悩みに対するヒントになるような記事を意識して投稿してきました。 2024.3- 引き続き皆さんにとって有益となり、体系的な学びとなるように、年間を通して記事を読んでいただくことで、多くの気付きを与えられるような構成で記事を投稿していきたいと思います。 以下に投稿