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スポーツトレーナーに必要な知識・技術

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医療従事者(理学療法士・柔道整復師・鍼灸師)・トレーナー向け スポーツ現場で必要な知識・技術をお届けします。
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足関節捻挫後の徒手的アプローチと運動療法セミナー動画

2023.10.7に開催されたオフラインセミナーを収録した動画となります。 1.セミナー概要▶︎Contents 2.足関節捻挫後のアプローチの流れ▶︎足関節捻挫の問題 足関節捻挫は軽症であっても繰り返されることで、不安定性が増悪し、改善が困難となります。(CAI|慢性足関節不安定症) 不安定性が残存した足関節は姿勢コントロール・運動コントロール不全に陥り、パフォーマンスの低下・痛みの出現につながります。 足関節捻挫を繰り返さないためにも、CAI群の特徴を基に復帰基準

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2023.3-2024.2の投稿予定note

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動作改善アプローチ ver.1

スポーツ選手に限らず多くの人が、自身のパフォーマンス改善を図ることを目的としてトレーニングを行なっているのではないでしょうか。 パフォーマンス改善のためのトレーニングでは、柔軟性の改善、筋力強化によって身体の限界値を広げ、表現できる能力を高めることで技術向上を目指し、トレーニングを行います。 しかしパフォーマンスの指標は不明確で、トレーニングが自身の能力向上とどのようにリンクするのかが曖昧なため、トレーニングを厳しくすることが目的となってしまうことを多く経験します。 多

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段階的体幹トレーニング

体幹トレーニングは様々な方法があり自身に適したトレーニング何か悩むことはないでしょうか。 お腹に力を入れ、辛い態勢をキープするだけでなく、体幹の様々な機能改善に向けて段階的なトレーニングを行うことで、体幹と腕・脚との連動性向上を図ります。 今回は体幹トレーニングを動作に繋げるための段階的な方法をお伝えしていきます。 1.安定した姿勢獲得まず始めに姿勢の安定化を目指します。 脊柱(体幹)はS字の弯曲をしており、弯曲があることによって重力を緩衝、そして力発揮に効果的とされて

動きを変えるトレーニング

トレーニングと一言で言っても様々な目的があることから、目的に合わせたトレーニングが必要となります。 スポーツ選手が競技力を向上を目的とするトレーニングでは、筋力を強化することはもちろんのこと動作を改善するトレーニングも必要となります。 素早く動く、あたりに強くなる、遠くに投げる全てにおいて筋力が必要となり、適切な負荷により筋力トレーニングを行うことで競技力向上が見込めます。 では動作を改善するトレーニングとは何を改善するのか。 獲得したい動作に対して効率的な動作を獲得

パフォーマンスにつながる障害予防トレーニング

一般的な障害予防エクササイズではストレッチや体幹トレーニングなど、寝た状態で行うことが多いと思います。 柔軟性の低下は筋肉や関節に負担をかけやすく、最低限の柔軟性は必要であり、ストレッチは安定した状態(寝た状態)で行うことでリラックスして行えるメリットがあります。 さらに体幹トレーニングは、身体の中心部分の安定性を担い、強化することで四肢の力発揮がしやすく、コンタクトにも強い体となります。 これらの予防トレーニングの次に考えたいのは、 パフォーマンスにつながる予防トレーニ

回旋動作に必要な捻転差

投球動作時に必要とされる捻転差を作るには、骨盤と胸郭の分離が必要となります。 骨盤と胸郭の回旋差を大きくすることで、骨盤・胸郭をつなぐ体幹筋群(主に腹斜筋)を引き伸ばし、引き伸ばされた体幹筋は元に戻ろうとする力が発生するため、大きく引き伸ばすことで元に戻ろうとする力は強くなります。 そのため、骨盤に対して胸郭を回旋することが捻転差となり大きな力発揮を可能とします。 胸郭を回旋させる土台となる骨盤の安定化 胸郭を回旋させる土台として、骨盤を固定する能力が必要となります。

加速トレーニング|骨盤とスネの傾き

1.走動作とは走動作は地面からの反力を利用し、前方に進む動作であり、地面に素早く強く力を加えることで、地面からの反力を得て前方に推進していきます。 ▶︎スプリント能力向上のポイントはこちら 2.骨盤を下げる地面に力を伝えるには骨盤を下げる必要があります。 歩行動作において、重心が移動してくる方の脚の骨盤は挙上し、衝撃吸収をします。 その後、反対側に重心を移動させる際は骨盤を下げて反対側に移動していきます。 そのため骨盤を下げる動きは重心を移動させる上で、重要な動作となり

ランニングフォームのチェックポイント

昨今のランニングブームに限らず、簡単なトレーニングとしてランニングをする方が増えているかと思います。 その中で、ランニング中の痛みにより十分にトレーニングができないという悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。 痛みに限らず、スポーツ動作では走る動作は基本となり、ランニングフォームの良し悪しはスポーツパフォーマンスに直結すると考えられます。 そこで今回は、ランニングフォームの見方と改善メニューについてご紹介していきます。 1.ランニングを見るポイント足が地面と接し

スイング動作に必要な回旋トレーニング

❶スイング動作に必要な胸郭トレーニング胸郭含めた体幹は、回旋時に対角線で動くことが特徴であり、対角線で伸びて縮む動きをします。 また回旋動作には必ず傾きがセットで起こり、回旋・傾きをバランスよく行う必要があります。 また、胸郭が骨盤に対して回旋することで体幹筋が伸ばされ、その後縮むことで大きな力を発揮できるとされています。 そのためストレッチやトレーニングでは、どちらかを固定した状態で回旋する必要があります。 胸郭ストレッチ ❷スイング動作に必要な股関節トレーニングス

パワーロスを減らすためのウォールドリル

パワーロスを減らすウォールドリル①|フォワードプッシュランニングやタックル時に必要な、前方へ力を伝えるためのトレーニングです。 地面からの力を適切に前方に伝えることで、ロスなく力を発揮することができます。 スネ→太もも→体幹が一直線になることで、パワーロスなく力を伝えられます。 力を前方の壁に伝える際に、しっかり胸を張り、肩甲骨を下げて脇を閉めることで、腕を通して壁に力を伝えることができます。 ✔︎かかとが落ちないこと ✔︎膝が曲がらない ✔︎お腹が前にでない 以上に注

サッカー選手に多い身体的特徴

サッカーチームにトレーナー、メディカルスタッフとして関わり、幅広い年代・カテゴリーの選手のパーソナルトレーニングを通して、サッカー選手に多い身体的特徴があると感じています。 あくまでも個人的見解であり、サッカー特有ではなくスポーツの競技特性を考えたら他のスポーツでも見られることかもしれません。 身体的特徴は競技特異性由来のものが多く、怪我の発生リスクやパフォーマンスとの関連性が見出せるかもしれません。 是非セルフチェックをしていただき、自身の身体の気づきを得ていただけたら

足のバネを鍛えよう

足裏にはアーチを支える筋腱があり、それらが機能することで重心が下がり過ぎることを防ぐ他、筋腱が伸ばされた反動で強く推進することが可能となります。 さらに足裏によって支えられることでアキレス腱が伸ばされ、同様に伸ばされた反動で強い力発揮を可能とします。(SSC) 歩行中、 重心が前方に移動することで踵が持ち上がり、体重は踵から足部前方で支える必要があります。 その際、足部の安定性が確保されていることでアキレス腱含むふくらはぎの筋肉が伸ばされ強く蹴り出すことができます。 着地

移動を伴うバランストレーニング

バランスが良いとは一点で止まるだけでなく、大きく動き、倒れそうになっても倒れない、転びそうになっても一歩踏み出せることもバランスが良い定義となります。 不安定な体幹や固まった体幹では、動きが小さくなったり、不必要な筋収縮によって精密な動きを困難とします。 こちらの記事で紹介しています。 バランスの難易度一点で止まることもバランスが良いということであり、それ以上に動きの中でバランスを保つことは難易度が高くなります。 Lv.1|重心を動かさない運動(静的保持) Lv.2|支