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L-tra.|障害予防→パフォーマンスアップ情報配信

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スポーツ指導者のためのトレーニングマガジン!野球・サッカー・バスケの現場で活躍するトレーナー(理学療法士・柔道整復師)が、各競技に特化した「怪我予防のためのストレッチやトレーニン…
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2020年9月の記事一覧

L-fit.オンラインseminar|重心移動の評価とトレーニング

タイトル|重心移動の評価とトレーニング講師|平 純一朗 Medical Fitness Ligare GM L-fit.代表 トレーナー養成校非常勤講師 KSL関東サッカーリーグ1部所属チームトレーナー V2リーグ女子所属チームトレーナー 【資格】 理学療法士 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー 内容| 動作評価において、自身の重心をどのようにコントロールしているのかを見ることが重要である。 重心制御において可動性、筋力、そして感覚器からの情報の統合と処理が適切

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爆発的な力発揮トレーニング❷|Jumpトレーニング

前回の記事で、SSCのメカニズムを活用したトレーニングの前に必要な足関節機能の確認としてcalf raiseの評価方法を解説しました。 腱の弾性エネルギーを高めるためにも、足部の安定化に伴い下腿三頭筋の最大筋力を向上させる必要があります。 足部の安定性が低下し下腿三頭筋・アキレス腱が弱い状態では十分なJumpトレーニングができないばかりか、接地時に潰れてしまい逆効果になります。 SSCの効果を最大限に発揮するためにも、 ✔︎足首の安定性 ✔︎下腿三頭筋・アキレス腱の強化

スプリント能力・ジャンプ力アップトレーニング

爆発的な力発揮のための有名なメカニズムとしてSSC(Stretch-Shortening Cycle)が知られていますが、SSCを活用したトレーニングをするにあたっての段階的なトレーニング方法と評価について解説していきます。 SSCとは エキセントリック収縮(筋肉が伸ばされながら力が入る)とコンセントリック収縮(筋肉を縮めながら力を入れる)の切り返しで、筋腱が急激に引き伸ばされ、一気に縮まることで大きな力発揮が可能となるメカニズムです。 ●腱の弾性エネルギー 腱は引き伸ば

トレーニングの原則

今回は前回のトレーニングの原理の記事に続き トレーニングの原則についてお話しさせていただきます! 前回の記事を見ていただいた方はお分かりかと思いますが トレーニングの成果を効果的に出していくためには トレーニングの原理原則に従ってトレーニングメニューを考案、プラグラミングしていく必要があります。 効果的にトレーニングを進めていく為の原理原則は全部で9つあります。 【トレーニングの原理】 ・過負荷の原理 ・特異性の原理 ・可逆性の原理 【トレーニングの原則】 ・全面性の

筋連結を意識したストレッチ・トレーニング

股関節は体幹と隣接しており、股関節周囲筋は骨盤に付着するため体幹筋群と連結します。 そのため柔軟性を改善するには連結する部分を意識し、体幹筋と股関節周囲筋を同時にストレッチ・トレーニングすることで効果的です。 ストレッチにより柔軟性を確保する他、同時に力発揮することで連動し大きな力発揮を可能とします。 今回は柔軟性改善のためのストレッチと力発揮のためのトレーニングをご紹介します。 腸腰筋(大腰筋)-横隔膜大腰筋は小転子と腰椎、さらには横隔膜にまで付着します。 そのため股関節

スポーツと脊柱の機能

脊柱とはいわゆる背骨のことを指し、椎骨という骨が積み重なり合い、上下にたわんだり、捻れることにより肩甲骨や骨盤を介して上半身や下半身と連動しダッシュ、ジャンプ、スイングなどスポーツでの動きを可能にします。 そのため上半身と下半身の多種多様な動きが要求されるスポーツには脊柱の柔軟性を含めた動きを獲得することは怪我予防はもとより、パフォーマンスアップにおいて欠かせない要素となります。 しかし、実際のスポーツ現場では大腿四頭筋やハムストリングスなど下半身のストレッチはかなり認知