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[コロナ後遺症]希望という上澄みの下で藻掻くあなたへ #4

そうこうしている間に、あっという間に時間が過ぎてしまいました。体が思うように動かないというのはこんなに辛いのかと、泣きそうな日々でしたが、泣いたり感情的になるだけで、発熱し体調を崩すような肉体になってしまっていました。

悲しいと思い感情を出すだけで、起き上がれぬ倦怠感。医者も当てにならず、適切な治療が何なのか手探りで、通院も非常に苦痛。

医者はうまくいかない治療に苛立ち、産業医は鬱と考えて相談しても建設的な話にならない。同居している子はいつ復帰するんだ、いつ結婚するんだと泣く。本当に迷惑をかけていたし、明らかに病人を支えることに疲れてきている様子でした。

ああ、これはいよいよ人生の終わりか?と思うようになりました。現代を諦めて、異世界転生するために身投げしてしまいそうな衝動と格闘する毎日。
シャワーを浴びるだけで疲れるんですよ。臭い汚い動けないという三重苦。

これを支えてくれた彼女がいるから、今これを書くことができています。本当に感謝。

合わない薬に、無関心な医者、先行きの不安に押しつぶされそうになりながら、半年間の準寝たきり状態。日々「休み続ける」だけでしたが、どことなく動ける様になり始めた頃、既に春が近づいてきていました。

本来なら、もう結婚して子供もいてアクセク働いていたはずなのになぁ、とどうしようもないことを思い悩み、どうしてこうなってしまったのかと振り返るしかない日々。

そんな頃、転職エージェントから電話がかかってきました。

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