新国立劇場バレエ「クラシックバレエハイライト」感想

先日枚方に新国立劇場バレエのガラ公演「クラシックバレエハイライト」を観に行って来ました。

演目がコンテ、グラン、古典の抜粋と取りそろえてあって、プリンシパル3組のグランが観られるとても豪華な公演！
新国立劇場バレエ団は地方公演があまりなくて、東京に行かないと観られないので今回枚方に来てくれて嬉しいです♪
チケットも完売になっていましたね。

もう公演から数日経ってしまいましたが、この興奮を忘れないうちに記録しておきたいと思います。

今回の舞台だった枚方市総合文化芸術センターは建て直してまだ新しいみたいで、綺麗な劇場でした。
3階席から観ましたが、客席にしっかり段差がついているので3階席でも観やすかったです。

「ドゥエンデ」

ナチョ・ドゥアト振付のコンテンポラリー「ドゥエンデ」は初めて観る作品。
ダンサー達の動きのなめらかさや美しさ、身体能力の高さ、シンクロ具合が素晴らしくて、クラシックの型がなくても美しいってすごいなと思いました。
コンテンポラリーってクラシック作品のようにわかりやすくなくて、振付家の意図が観る側に委ねられているので、何かよくわからないけど綺麗だったという浅い感想しか言えないのが残念です。。
周りからも「ドゥエンデ良かった」という声が聞こえていました。
コンテンポラリーも少しずつ観る目を養いたいですね。

「海賊」GPD

続いて木村優里さんと速水渉吾さんの「海賊」のグラン・パ・ド・ドゥ。
昨年プリンシパルになって、芸術選奨舞踊部門の文部科学大臣新人賞と中川鋭之助賞を受賞した渉悟さん
今きっとノっている時ですよね。
ふわっと浮かぶようなジャンプやどんどん集まっていくピルエットが素晴らしく、レヴェランスまでしっかり魅せてくれて素敵でした。
木村優里さんはキラキラ華やかで、動きは大きいのにとても静かというか繊細。
出てきた瞬間鳥肌が立ちました。
YouTubeで優里さんの「海賊」のVaを観て素敵！と思っていたので、生で観られて嬉しかったです。（新国立劇場のYouTubeリンク貼っておきますね↓）
2人とも素敵でハッと目が覚めるようなパ・ド・ドゥでした。

「ジゼル」PDD

「海賊」が終わり暗転から明かりがつくとすぐに小野絢子さんと奥村康祐さんの「ジゼル」が始まりました。
華やかな「海賊」から一転して静寂な「ジゼル」の世界観。
奥村さんの辛そうな表情や、絢子さんのアルブレヒトを助けてほしいという願いをミルタに拒まれた時の表情が印象的で、背景も十字架もないのに周りにウィリ達が見えるかのようでした。
奥村さんは演技派という印象ですが、今まで全幕で観る機会があまりなかったので、また全幕で観たいです☺︎
絢子さんの「ジゼル」はパ・ド・ドゥを昨年GGGプロジェクトで福岡雄大さんと踊られたのを観ましたが、前回も今回も完璧。
絢子さんって調子の悪い時あるんですか？
お手本のような「ジゼル」でした。

新国立劇場バレエの「ジゼル」は吉田都さん演出で2022年に上演されて好評だったようですが、残念ながら私は観られなかったので次のシーズンの「ジゼル」は観に行きたいなぁと思っています。
東京行けるかな。。
「不思議の国のアリス」もまだ観たことなくて、悩ましいです。。

「ドン・キホーテ」第3幕

休憩を挟んで第2部は「ドン・キホーテ」3幕です。
キトリは米沢唯さん、バジルは福岡雄大さんで、唯さん推しな私はこの「ドン・キホーテ」が1番楽しみでした。
エカルテリフトの2回目やプロムナードからのアチチュードバランスの2回目など、止まるかな？と期待する場面もバッチリ魅せてくれて、雄大さんのファイブフォーティや唯さんのトリプルも入ったグランフェッテで大興奮でした！
「ドン・キホーテ」のグランって長くて見せ場も多くて大変というイメージなんですが、2人とも余裕綽々で汗もかいてないんじゃないかな？と思うほど楽々踊っていましたねw
唯さんの流し目が色っぽくて素敵でした♡
あっという間に終わってしまったのでもうこれは全幕で観たかったです！

バジルが雄大さんではないですが、唯さんと速水渉悟さんの「ドン・キホーテ」のコーダの動画が新国立劇場のYouTubeに載っていて、とても素晴らしいのでぜひ観ていただきたいです↓

今回の公演は1時間半くらいの上演時間で（休憩含む）バレエ公演にしては短かったのもありますが、とても楽しくてあっという間に終わってしまったという感じでした。
普段東京に行かないと観られない新国立劇場バレエの舞台が関西で観られて、しかもプリンシパルが6人も出演する豪華なプログラムで来てくれて本当に感謝ですね。
どの作品もダンサーも満足度が高くてとても素敵な時間が過ごせました。
次はぜひ全幕作品を観に行きたいし、全幕作品でも来てくれると嬉しいですね☺︎