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すずめの戸締まり

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『すずめの戸締まり』は今まで観た映画の中で、トップクラスに良かったです。多くの人が感想や考察を書いていますが、私が読んだ中で共感できるものやハッとさせられたものを集めてみました。…
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2024年4月の記事一覧

「すずめの戸締り」を見て、心揺さぶられ、感動し、繰り返し、曲を聴く、イケメン草太の祝詞(のりと)を文字起こそうとするもあきらめ、検索

長いタイトルにお付き合いありがとうございます😭 一昨日の金曜ロードショーで、 「すずめの戸締り」をたまたま観た。 テレビのチャンネルが、突如変わり、 金曜ロードショーに。 むすめが、「ママが観たいって言っていたから、予約していたんだよ。」 「じゃあ、観ようか」 これが、すごくすごく ひじょーに、ひじょーに面白かったというか、 感動した。 いや、面白いとか感動とか、 そのような表現以外の何か。 景色や描写や、言葉や展開が最高だった。 最高以外の何かいい言葉は? 思いつ

新海誠『すずめの戸締まり』レビュー〜災害3部作から〜

新海誠監督の映画『すずめの戸締まり』を見た。 みたいみたいと思っていたのだが、ちょうど子育てが始まってすぐというときだったのでずっと見逃したままになっていて、結局地上波でオンエアされるまでひっぱってしまった。 でも観た感想としては、公式HPがうたっているとおり「新海誠作品の中で最高傑作」だったと僕は思う。 ネタバレ全開で感想文兼レビューをしていきたい。 ◆災害3部作 「君の名は。」「天気の子」そして今回の「すずめの戸締まり」。 すずめの戸締まりについてのインタビュー

すずめの戸締まりを見たよ

 公開当時にみたのですが、下書きのままだいぶ寝かせてあったのものを。   新海誠監督作品は全部見ています。  でもめちゃくちゃファンかというとそうでもない気もする。今回のすずめは地震が話に出てくるらしい、そのくらいの予備知識で見にいきました。    事前知識があると、それに引っ張られてしまうような気がして予告も見ずに。初見でみる機会は一度しかない。ならそうしようかなと。  別にネタバレ厳禁主義というわけではありません。なんとなく今回はそうしようかな。そのくらいのテンションで

『すずめの戸締まり』を観た感想(ネタバレ有)

ずっと前から楽しみにしてた『すずめの戸締まり』を観た感想をダラダラと綴っていく。 まず、扉を閉めた瞬間のタイトルカットで鳥肌が立って一瞬で心を掴まれた。 草太が唐突に椅子になる展開には笑ったし、SNSの投稿からダイジンを追うのも現代っぽくて良いと思った。 鈴芽が旅をする中で出会う人達が優しすぎる。民宿で働く同い年の千果、2人の子供を育ててるスナックのルミさん。この2人がいなければ鈴芽の冒険は成り立っていない。お別れの時に千果は洋服、ルミさんは帽子をくれるのは『君の名は。』の「

【映画レビュー】「すずめの戸締り」

本日も読んでいただきありがとうございます! 「すずめの戸締り」を見たのでレビューをしていきたいと思います。 最後までお付き合いいただけると嬉しいです。 それではいってみましょう! どんな映画? 叔母の岩戸 環(いわと たまき)と一緒に暮らしている女子高校生の岩戸 鈴芽(いわと すずめ)は、登校中にすれ違った青年の宗像 草太(むなかた そうた)が気になり、彼を追いかけリゾート地の廃屋に向かったことをきっかけに、宗像 草太が代々行ってきた大地震を起こす「ミミズ」の封印を手伝

『すずめの戸締り』雑感

金曜ロードショーの録画を観た。新海誠作品で一番好きだった。 すでに素晴らしい批評がたくさんあるだろうけど、それらに目を通す前に素朴な雑感を書いておこう。 常世への扉を閉める常世は死者がいるべき場所である。今を生きる人がそこにとらわれたり、そこを見つめ続けてはいけない。気持ちを留めてはいけない。心が常世から出られなくなってしまう。 だが、そこに意識を囚われてしまう人もいる。本作では、震災をトラウマとして抱えた人々が該当する。廃墟となった場所に想いが集まると、そこの扉を通じて

日本の扉の物語『すずめの戸締まり』

豊かな想像力が、人間を自然の脅威への恐怖から少しだけ開放してくれる。日本の要石の話は、村上春樹の小説などに現代の神話のよう謎めいて描かれてきたけれど、新海誠監督は、まるで江戸時代の絵師が大きなナマズ絵を描いて地震を表現したように、老若男女にわかりやすく、それでいて21世紀の日本人に響くメッセージを込めて、日本人の地震の迷信を物語化してくれた。 しかし、テーマは「地震」だけではない。日本人は躾として「きちんと襖を閉める」ということに意識を向けるが、そこに一種の美学を感じ取った

すずめの戸締まり5回見た

今はどんなに悲しくてもね、すずめはこの先、ちゃんと大きくなるの。だから心配しないで。未来なんて怖くない。あなたはこれからも誰かを大好きになるし、あなたを大好きになってくれる誰かとも、たくさん出会う。今は真っ暗闇に思えるかもしれないけれど、いつか必ず朝が来る。朝が来て、また夜が来て、それを何度も繰り返して、あなたは光の中で大人になっていく。必ずそうなるの。それはちゃんと、決まっていることなの。 ───幼少期の鈴芽との邂逅シーンより引用 これエグすぎませんか・・・泣いちゃいま

映画の話534 すずめの戸締まり

 震災の記憶と、民俗学的な風合いと、旅と、人とのふれあいなどが織り込まれて、さまざまなことを考えさせられました。  東日本震災の跡をたどりながら、震災遺児である主人公と、身近な大人たちの生々しい姿が描かれていると思いました。凍りついたままの震災の深い悲しみと、その悲しみの扉を戸締まりしようとする人々のメタファだとも思いました。癒えることのない心の傷と、それでもその傷と向き合いながら生きていく人々の姿に感動しました。  とても良い映画だと思います。

【考察】すずめの戸締り 男女性の統合と、インナーチャイルドと大人のわたしとの均衡

スピリチュアル研究所エムケーラボ所長の真壁です わたしのnote記事で最も読まれている記事を再度掲載します ダントツ一位になっております🤔 読んでくださった皆様に感謝です🙇‍♀️ 最初からネタバレ失礼しますが 現在ネットフリックスで3回目を見てる最中でして🤔 鈴芽、草太、ダイジン、サダイジン、椅子、全員同一人物だと思って見ると かなり楽しいです! ・。*・。*・。*・。*・。 新海監督の作品は大好物で、たぶん全部見ていると思います🤔 特に好きなのは『星を追う子ども』で、2

『すずめの戸締まり』の思い出

先週 金曜ロードショーで 『すずめの戸締まり』をやっていた。 夜の映画は どうにも眠くなってリタイアすることが多いのだが、 大好きな作品なので ちゃんと最後まで ウトウトせずに見れた。 この映画は、 公開当時に 「ぜーーったい映画館で見たほうがいいよ!」 と息子たちに勧められ、 中学生の娘と一緒に見に行って ふたりでハマった 思い出の作品。 娘、 ハマりすぎて 何度も映画館へ行く。 ポスターやパンフレットを買う。 パンフレットでは飽き足らず 小説版を買う。 学校の朝読書

ただのアニメではないから、心が震えるのだろう【すずめの戸締まり】

母親を亡くした子どもの気持ちは、分かる。 子どもながらに、残された子どもも悲しいが、残していく母親も悲しかったはずだろう、無念であっただろう。 19歳で母親の死を体験した時、そんな事を思った。 しかし、5歳の息子が今、母親である 私の死に直面したら、そんな風には思えないだろう。 地震という恐怖の中、一人ぼっちになってしまったら、パニックになり、泣き叫ぶだろう。 5歳の子どもは大人がいないと出来ないことがまだある。 19歳になれば、親の手がなくても自分でどうにか生き

おかげさまで。/『すずめの戸締まり』感想とか

私は宇多田ヒカルさんのファンなのですが、待望の新アルバムが出ました。 ベストアルバムではあるのものの、新曲も収録されており、それが放映中の伊藤忠商事のCMに使用されています。 この曲もさることながら、CMの「おかげさまで」というコンセプトがなんだかいいなぁと思いました。 具体的にどんな思いが込められているのか?伊藤忠商事のプレスリリースによりますと、 ということらしいです。なかなか大きな視点で考えられていることが分かります。 ところで、「おかげさまで」という言葉の語源

『すずめの戸締まり』が地上波初放送なので神戸の聖地巡礼をした話。‐完全版-

☆★初めに★☆本日21:00~金曜ロードショーにて、地上波初放送。 新海誠監督作品『すずめの戸締まり』 昔『天気の子』の地上波放送の際に本編の冒頭10分が特別放送されたことがありまして。『廃墟の建物の上に”船”が乗ってる』シーンがあるんです。 もう、その瞬間「監督、とうとう描くんですね。」という気持ちでいっぱいでした。 よもや、地元が思った以上に取り沙汰されるとは思ってなかったです。 被災したけども。 今日は、昨年9月に実施された『おかえり上映会』に参加して傾聴した『