歳をとるほど変われない理由、わかった気がする 〜強欲万歳〜
こんにちは、kenjiです。今回はいつもと趣を変えて、最近思っていることを書いてみます。元キャリアコンサルタントの顔を出しながら、マインドについて語ります。
タイトルはズバリ、歳をとるほど変われない理由がわかった気がする。
●長年の勘の正体は??
まずは、歳をとるほどに得られる能力について考えてみます。その一つに、勘があります。
※この場合、「ただ歳をとる」という表現だと誤解があるかもですね。正しくは「ある領域での経験値が増える」でしょうか。
では、その勘とはなんでしょうか?
答えは、経験です。
この点は、かのバスケ漫画の金字塔「スラムダンク」の作中で神奈川ナンバー1プレーヤー海南大付属の牧が後輩の清田に語りかけるシーンがありますね。清田は「清田独特の野生の勘」と言っていますが。
ここから少し脳のはなし。私も専門家ではないので細かなことはわかりませんが、脳について少し調べた時期がありました。
脳には過去の経験が蓄積されています。それらの中から状況に応じて最適であろう道を導き出します。ようは確率論のようなものです。根拠は無いですが(正確には、本人的には無いと思っている)、実は過去の経験からの類推です。よって、実際には、少しは根拠があるのです。さながら、AIですね。脳こそが高性能のCPUなんて言い方もされる所以ですね。
将棋の羽生善治棋士も、歳をとるごとに大局観が見えてきた、的なことを述べられているのを見たことがあります。つまり、若い頃は一手一手を読んで無数の手を描いていたが、歳を経て大局を見ることでいくつかの最善手が浮かび上がるようになり、判断スピードが増したようです。※かなりざっくりな解釈です。間違っていたらごめんなさい。
●脳はめんどくさがり屋?
さて、そんな脳ですが、実は厄介な特性もあります。それは「楽をしたがる」という特性です。
類推できるがゆえに、新しい刺激が億劫になり、ついつい過去の経験に似たこと、答えがわかることを好むようになるようです。
「類は友を呼ぶ」「気が合う仲間」などは脳が導いたものです。実際、思考や志向が似た人とはストレスなくコミュニケーションができますね。
そうなんです、歳をとるほどに経験の蓄積が増え、類推が楽になります。そのため、脳は新しいことを面倒がります。つまり、新しいことへの思考の停止です。
たまに、若手の話を聞いて「私は昭和の人間だから」的な開き直りをして、新しいことや知らないことをわかろうとしない人がいます。これはまさに脳が面倒がっているからこその反応です。
つまり、歳をとるほどに変われないのは、変わりたいという欲求よりも、変わりたくないという脳の支配からきているのでは、と思います。
●めんどくさがり屋の脳を叩き起こすのは?
では、そんな脳に前向きに新しい刺激を受け入れさせるにはどうすればいいでしょうか?
答えは、「欲」だと思います。
◎欲はいいこと
欲という言葉は、ネガティブなイメージで語られることが多いように思います。「欲張り」「強欲」「私欲を満たす」などなど。
しかし、個人的には、欲という言葉が大好きです。欲があるからこそ、人は本能的な営みを超えたモノを手にしてこれた、と思います。
例えば、ギラギラしたおっちゃんの方が新しいことに積極的だと思いませんか?欲が脳を引っ張っているんだと思います。もともと欲が強い人は、自然と欲ありきで動くため、年齢に関係なく積極的なのでしょう。
●ビジョンを示して、欲をくすぐる
では、一般的な年配者に対して新しいことを提案する場合などはどうすればいいのでしょうか?
答えは、ビジョンだと思います。
めんどくさがり屋の脳を叩き起こすのは、欲であり、何かを変えようと思うときは、何かしら前向きなビジョンを示して、相手にそのビジョンに対して欲を持ってもらう(そうなりたい、そうしたい、など)。
そうすれば、欲から差し出された手を脳がとり、立ち上がる。そして新しい経験の蓄積を始める。
最近、ふとこんなことを考えました。
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