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どれだけ経っても、

 はじめましての方もそうではない方もこんにちは。アイトピア通りで”きゅう“という障害福祉施設の所長をしています、北村誠悟と申します。

 大河ドラマ、『光る君へ』を見続けています。なんとなく見始めたのですが、正直、特に面白いわけでもなく、しかし、見るのをやめる理由もなく、ダラダラと見続けていました。とはいえ、キャストが豪華なので、ながら見でも、なかなか楽しめます。

 源氏物語を書きあげた、紫式部(まひろ)と、同じ平安時代に生きた、藤原道長を描いた作品です。平安の権力闘争がとてもドロドロしていて、「今の時代も1000年以上前の時代も、同じなんだなぁ」となんだか、かなしく、無力を感じていました。

 しかし、第14回だったと思います。まひろが、ききょう(後の、清少納言)と話している場面にグッときました。ききょうは今でいうと、バリバリのキャリアウーマンといった感じの人物です。まひろに、「あなたの夢は?」と尋ねます。まひろは、「何年かかってでも、すべての人が読み書きのできるような世の中をつくりたい」と答えます。当時は、読み書きといえば、貴族階級だけのもの。まひろは農民の子に読み書きを教えていました。ききょうはそんな途方もないこと…といった表情を浮かべます。

 それから、1000年以上の時が経ち、日本では、ほとんどの人が読み書きできます。当時は不可能だと思われていたことが今はあたりまえになっているのです。どんな小さなことでも、志をもって続けていくことが大切だと強く感じました。

 さて、もう一人の主人公、藤原道長はより良い世をつくるため、あえて、権力闘争の中に身を置きます。今も昔も、権力闘争は変わりません。しかし、藤原道長の抗いが、そして、今の世の誰かの抗いが、より良い世に繋がっているはずです。私も勇気を持って、抗い続けようと思います。

2024.5
きゅう所長の雑記 おれのがヤバイ

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