Anthropic社のClaude発!AIアシスタントが「何でも繋がる」時代へ。新技術MCPが切り開く可能性
※この記事は、Anthropicが発表したModel Context Protocolについて、エンジニアではない方にも分かりやすく解説する記事です。
今回は、AI業界で大きな注目を集めている新しい技術「Model Context Protocol(MCP)」について、できるだけ分かりやすく解説していきたいと思います。
目次
そもそもなぜMCPが必要なの?
みなさんは、ChatGPTやClaudeなどのAIアシスタントを使っていて、こんな経験はありませんか?
「社内の資料を見ながら回答して欲しいのに...」
「SlackやGitHubの内容も含めて分析して欲しいけど...」
「データベースの内容を解析して欲しいんだけど...」
実は、これらはすべて同じ課題から来ています:AIが必要な情報にアクセスできないという問題です。
今のAIアシスタントは、とても賢くなっているのに、必要な情報にアクセスする方法が限られているんです。それを解決するために生まれたのが「MCP」なんです。
MCPって何ができるの?
MCPは、簡単に言うと「AIアシスタントと色々なデータやツールを安全に繋ぐための共通言語」です。
🔍 例えるなら...
コンセントの形が世界中で違うように、今までのAIは色々な「変換プラグ」が必要でした。MCPは、これを「USB Type-C」のように、一つの規格で何でも繋げられるようにするものなんです。
MCPの3つの特徴
① 何でも繋がる
データベース
ファイル
社内システム
外部サービス(GitHub, Slack等)
② 安全性が高い
データは自分のコントロール下
パスワードの共有が不要
アクセス範囲を細かく設定可能
③ 拡張性が豊か
新しいツールの追加が簡単
カスタマイズ自由
オープンソースで誰でも開発に参加可能
具体的な使用例を見てみよう
📊 例1:データ分析が劇的に楽に
従来の方法:
データベースからデータを抽出
Excelで加工
AIに内容を説明
結果をまた加工...
MCPを使うと:
あなた:「先月の売上データを分析して、重要なポイントを教えて」
AI:「はい、データベースに直接アクセスして確認しますね...
10月の売上総額は8,500万円で、前月比15%増です。
特に注目すべきは新規顧客からの売上が30%を占めている点です...」
💬 例2:業務効率が大幅アップ
従来の方法:
Slackで会話を検索
GitHubでコードを確認
資料をまとめる
AIに相談...
MCPを使うと:
あなた:「先週のプロジェクトの進捗をまとめて」
AI:「Slackとの連携で会話履歴を確認しつつ、
GitHubの更新状況も見ながら総合的にまとめますね...」
どうやって使い始めるの?
現在、一般のユーザーが最も簡単にMCPを試せるのは「Claude Desktop」というアプリを使う方法です。
始め方の手順
Claude Desktopをインストール
使いたい機能(データベースやファイル連携など)を設定
AIと会話を始める
※現時点では、技術的な知識が少し必要です。でも、徐々に一般ユーザーでも使いやすいツールが増えていく予定です!
これからどうなっていく?
MCPは、まだ生まれたばかりの技術です。でも、その可能性は無限大!
近い将来実現しそうなこと
🏢 社内システムとの簡単な連携
📱 スマホアプリとの連携
🤝 チーム全体でのAI活用
🔒 より使いやすいセキュリティ設定
既に大手企業が採用開始
Block(Square)
Apollo
Replit
など
まとめ:MCPが実現する未来
MCPは、AIアシスタントの新しい可能性を切り開く、とてもワクワクする技術です。
特に以下の点が魅力的ですね:
🎯 必要な情報にピンポイントでアクセス
🔒 セキュリティも安心
⚡️ 作業効率が劇的にアップ
💡 新しいアイデアの実現が簡単に
まだ発展途上の技術ですが、これからのAI活用に大きな影響を与えることは間違いありません。
皆さんも、この新しい波に乗って、AIとの新しい関係を築いてみませんか?
著者プロフィール
AI技術の解説を行っている @kyutaro15 です。
最新のAI技術を分かりやすく解説することをモットーにしています。
参考リンク
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