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「お父さんの小さかったころ」#363

<1987年(昭和62年)に書いた息子(小4)娘(小2)への連絡ノート>

🔶1月17日 晴れ S吾の風邪がなかなか治らない。Y希は「ピアノの練習ができないよ。早く風邪を治して」と偉そうに言った。「Y希は本当にピアノの練習したいのかな」。お父さんは半信半疑(はんしんはんぎ=なかば信じ、なかばうたがうこと)。

S吾は作文集を読みながら、眠ってしまった。まだ調子が悪いんだ。そっと作文集を取ったら、3年生のときのものだった。Y希へ。4月から3年生になる。作文の練習もしておきましょう。

「お父さんの小さかったころ」(3年2組 S吾)

お父さんの小さかったころはきゅうしょくがなく、おべんとうをもって来ていました。おべんとうのかわりにりんごたべている人もいたそうです。学校がとおい人は1時間いじょうもかけてかよっていたんです。ぼくは5、6分で学校につくので、1時間以上というのはかんがえられません。

プールがなかったので、なつは川であそびました。お父さんがおよげないのはそのせいです。いつかそんなことをいっていました。じどうすうが少ないため、1年生と2年生がいっしょのクラスでべんきょうしていました。

山の中にあった学校は、くる人がへってつぶれてしまいました。でもその学校は100年も続いていたそうです。お父さんの生まれた家にいったとき学校をみにいきました。こうていしかのこっていなくて、みはまきたのこうての4分の1くらいで、とてもせまかったです。

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