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初めて夢に出てきた裕福だった男の話

最近は人と会っていない。連絡はメールかLINEで済ませている。「きょうもバイトだよ。あと2年で住宅ローンが終わる。こんな年まで働くとは思わなかった。貧乏は嫌だね」(同級生のメール)。いつもこんな感じ。

濃紺のスーツに赤いネクタイ、身だしなみがよかった友人の夢をみた。20年前に亡くなっており、夢に出てきたのは初めてだ。「おう、元気かい」「まあまあだな」。この後は覚えていない。

濃紺、赤、夢に色があるかないか微妙だが、久しぶりの再会。自宅に行ったことがある。グランドピアノを置いてもまだ広いリビングに驚く。県内一の進学校(高校)に通う娘さんがいた。

週休二日制になっても休日は週一といい、給料もボーナスもすべて管理して「女房に明細書を一度も見せたことがない」とか。休みの日は料理を作って家族に振舞うなど変わった男だった。

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