天孫降臨の比定地【槵觸神社】宮崎県高千穂町の神社

槵觸神社(くしふるじんじゃ)は、
天孫降臨の地として伝えられる槵觸の峰に鎮座する神社です。

創祀は不詳ですが、
国史見在社「高智保皇神(高智保神)」の論社で、
明治40年には神饌幣帛料供進神社となり、旧社格は県社。

古事記の一文に
「筑紫日向高千穂之久士布流多気に天り坐しき」
と書かれており、
古くは「槵觸の峰」を御神体としてお祀りしていました。

元禄7年(1694年)社殿を建立。

古くは「櫛ひ大明神」や「槵觸大明神」と称せられ、
また「二上(ふたかみ)神社」、「高智保皇神社」
とも呼ばれており、
明治4年(1871年)に「二上神社」を正式社名としたが、
同43年に「槵觸神社」に復した。

槵觸の峰は、古来霧島山とともに天孫降臨の有力な比定地とされ、
槵觸神社は、霧島神社と並び称されました。

主祭神
天津日子番能邇邇芸命(あまつひこほのににぎのみこと)

相殿神
天児屋根命(あめのこやねのみこと)
天太玉命(あめのふとだまのみこと)
経津主命(ふつぬしのみこと)
武甕槌命(たけみかづちのみこと)

天津日子番能邇邇芸命を主祭神として祀っていますが、
槵触神社が国史に見える「高智保神(高智保皇神)」とすれば、
『八幡宇佐宮御託宣集』には、「高知尾(明神)」は
神武天皇の御子である神八井耳命であるとしたり、
『平家物語』には、豊後緒方氏の祖神を
「日向国にあがめられ給へる高知尾の明神」として、
その神体は「大蛇」であるとするなどの異伝があります。

鎮座地
宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井713

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