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【毎日読書感想⑨】あなたの脳のしつけ方

テレビにもよく出演されている脳科学者の中野信子さんの本です。

面白い方だと思い、何冊か購入してみたうちの一冊です。

本書では、脳科学の観点から、集中力や記憶力など、そして中にはモテ力まで、意識的に「脳をしつける」ことで、自分の能力をもっと引き出すためのノウハウがわかりやすく書かれています。

その中で私が印象に残ったのがレッスン8「愛情力のしつけ方」の章です。

この中で、愛情力を伸ばす重要なポイントとして、脳内ホルモンの1つであるオキシトシンが紹介されています。誰かを愛したり、愛を持ってスキンシップを行うことで、オキシトシンが分泌され、幸せを感じる。しかし、それだけではなく、オキシトシンには直接的に心身の活性化の働きもあるそうです。

その1つが、なんと学習・記憶力の向上です。子どもに母乳を与えているときの母親の脳内には大量のオキシトシンが分泌されることは前述しましたが、そのときの記銘力(記憶力のうち、新しいことを覚える力)の変化を調べた動物実験があります。その結果、母乳を与え、オキシトシンが活発に分泌されているときの母親は、その記銘力が明らかに向上することがわかりました。(P.248)

つまり、人を愛すること(=オキシトシンが分泌される)で、記憶と学習能力が向上するそうです。このほかにも、オキシトシンが分泌されると、体の「免疫力」も高まるなど健康にもいい影響を及ぼすこともわかっているとのこと。

ちなみに、私はnoteを書く間に、毎回寝ている子どもが泣いてしまい、こんな短い文章を書くにも、授乳のために1~2回中座しています。毎回、集中力が途切れるので「やれやれ」と思っていたのですが、授乳が私の記銘力を上げてくれているということを知り、これからは泣かれても心を穏やかに保つことができそうです。

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