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初めてメンタルクリニックを受診した日

「メンタルクリニック」と聞いてどんなイメージを頭に描くだろうか?

なんとなく暗いイメージ?
近づきにくい感じがする?
恐らく自分とは無関係?

そんなこと考えたことも無かったという人も多いだろう。かくいう私もそうだった。

そもそも、メンタルクリニックと精神科・心療内科の違いが分からない。メンタルクリニックの方が響きとして、精神科や心療内科よりは受診するハードルが低い気がする。ただそれだけの印象であった。

ちなみに、精神科・心療内科・メンタルクリニックの違いをはっきり分かる人がどれくらいいるだろう。3年前、イザ受診するまで私がさっぱりだったように、その違いが分からない人も多いのではないか。


インターネットで検索したところによると…

メンタルヘルスを扱う診療科は精神科や心療内科です。精神科や心療内科を標榜する診療所のことをメンタルクリニックといいます。

東京の産業医の健株式会社・東京都産業医事務所より引用

精神科と心療内科の違い

精神科と心療内科は共にメンタルヘルスを扱う診療科ですが、実際には違いはほとんどありません。
精神科はうつ病、パニック障害、統合失調症、自閉症スペクトラム障害など、心療内科は摂食障害、緊張性頭痛、過敏性腸症候群などを得意としていますが、精神科での摂食障害の治療や、心療内科でうつ病が日常に行われています。
患者さんにとって精神科よりも心療内科という名前のほうが受診しやすいため、精神科医が精神科だけでなく心療内科を標榜したり、うつ病などの患者さんが受診しやすいように心療内科医が心療内科だけでなく精神科を標榜することがあると聞きます。
精神症状が主体なら精神科、身体症状が主体なら心療内科への受診が望ましいと思いますが、どちらを受診してあまり変わらないと思います。

東京の産業医の健株式会社・東京都産業医事務所より引用


ようするに、本来は精神症状メインなら精神科、身体症状メインなら心療内科がオススメだけど結局どっちを受診してもOK。そして精神科も心療内科もひっくるめてメンタル疾患を扱うクリニックのことをメンタルクリニックと言うらしい。

言葉の印象から、患者さんが受診しやすいように精神科<心療内科<メンタルクリニックと名乗る場所が多いとのこと。

ここまで調べても分かるように、メンタルクリニック受診にネガティブなイメージを持つ人は多い。かつては私もそうだった。


実際に私がメンタルクリニックを受診するまで「なんとなく心から症状がきていそうだ」と予想はしていたものの、消化器内科や脳神経外科を巡り“あぁでもない、こうでもない”と身体の不調原因が分からない時間が続いた。

メンタルクリニック受診をなんとなく避けていたのかもしれない。

・心が弱い人と思われたくない
・精神疾患と診断されるのに抵抗がある
・心(頭)に作用する薬なんて使いたくない

今まで、うつ病や他の精神疾患の方を偏見で見てきたつもりは一切ない。それなのに、イザ自分が受診するとなると上のような考えが浮かんで、本当に自分はメンタル疾患で苦しんでいる方へ理解があったのかと急に自分を省みるキッカケにもなった。


さて、実際に始めてメンタルクリニックに足を運んでみると、そこは普段よく行く内科や外科・皮膚科などの病院と、なんら変わりはなかった。

心地よい音楽が流れ、青々とした植物が置かれ、心穏やかになるような自然光の降り注ぐ待合室はカフェと錯覚するほどだ。


受付の方も待合にいる患者さんも、特別なことなんて何もなかった。


一体私は何を恐れていたのだろう。


海外では心が揺れる時、日常的にカウンセリングを気軽に受ける国もあるらしい。「ちょっと話を聞いてもらう」そんな感覚なのだろうか。

〇気候の変化で体調を崩す
〇周りから風邪をもらうこともある


同じように心だっていつも健康にはいられない。長い人生、環境の変化や身体の不調、大切な人との別れで揺れるのは当然だ。


そんな時、
なんとなく暗い
近づきにくい感じ
恐らく自分とは無関係
そんなイメージからメンタルクリニックを避ける人が少しでも減ると良い。

海外のように、“いつもと心の様子が違うから話を聞いてもらう”大きく体調を崩す前に、気軽に足を運べたら…。

想像だけで敷居を高くしないで。少なくとも私が初めて訪れたメンタルクリニックは、想像以上に優しく温かい場所だった。

ピンと張っていた糸がゆるみ、暖かい膜で包まれたように感じた、初めてクリニックを訪れた日。自分を大切にすることを考えるきっかけになった日だった。


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