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勝手に人の小説をレビュー『モーニングコーヒー』

おはようございます。カーボです。

朝にふさわしい小説のレビューです。

○作品紹介

今回はコチラ↓

みなとせはるさんが書かれたコンテストの受賞作『モーニングコーヒー』です。

リンク先のリンク先に元の小説があるので先に読んでからの方がいいかもしれません!

○感想

この小説は父の思い出とそれと色濃く重なるコーヒーにまつわる話です。

子どもの頃、苦くて飲めなかったコーヒーが父の入れてくれたたっぷりのミルクと蜂蜜のカフェオレで飲めるよようになった主人公の実咲。

そんな実咲も30代半ばとなり、飲むコーヒーはブラックに変わりました。仕事もプロジェクトリーダーとして気合が入った朝の喫茶店での出来事を切り取った小編です。

感想としてはとてもうまくて無駄がないなあと思いました。

コーヒーにまつわる伏線や逸話など、全てが最後の後輩のところまで引っ張られて見事です。

それと、細かい描写もとてもうまいなあと思いました。

僕がとくにいいなと思ったのはコーヒーを飲むところの描写です。

そう思いながら、真っ白なカップに口を付ける。

口の中にするりと滑り込む、芳しい液体。
一口飲めば、ふくよかなコクと香りが広がる。
ほんのり苦味と酸味がアクセント。
コーヒーの表面に薄く張った油脂分が、不思議な模様を描いて魔法をかける。
喉元を通り過ぎれば、その後味はスッキリとして、こんな雨の続く日には、ぴったりだ。

飲む情景とコーヒーの匂いまで感じられるような描写。

こういう風にはなかなか書けないですよね。

コーヒーを飲んだときのように心が温まる、そんなお話です。

とても素晴らしい作品だと思いました!

○最後に

みなとせはるさん本当におめでとうございます!

note expoで読ませて頂いたときも才能が光っているなと感じていました。

今度はKindle出版として作品も出されるようでとても楽しみです!

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では、また!

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