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【歴史に学ぶ】日本がなぜ植民地化されなかったのかを学べば、独立を保つのに本当に必要なものがわかる【台湾有事】

歴史に学べば本当に必要なものがわかる――

こんばんは。
カーボです。

今日はわりと真面目な問題を扱います。

我々の日本教育ではわりと本気で
「平和を愛し、戦争を放棄すれば他国から侵略されることはない」
と教えていることが多いです。

ですが、本当にそうでしょうか?
実際には「武力と教養、外交力なくして平和なし」という
結論が歴史にて証明されています。

それは今まさに問題になっている「台湾有事」にも
当てはまるのです。

〇過去の歴史上、武力がない国は一方的に略奪されてきた

過去の大航海時代、帝国時代の歴史を見てみると明らかですが、
武力がない国はなすすべもなく侵略されてきました。

その中には平和を愛し、所有の概念がなく、
「すべては全てのひとたちのもの」という理想郷のような
概念をもつアボリジニーたちも含まれます。

・アフリカ大陸のほぼ全土
・タイを除く東南アジアのほぼ全域
・オセアニア(アボリジニー含む)
・南北アメリカ大陸全土(インディアン、アステカ帝国など多数含む)

実にこれだけの大陸の国々が侵略され、
蹂躙され奴隷化されてきたのです。

ある統計のよれば第一次世界大戦までに
世界の全表面積の実に85%もが植民地化されていた
ことがわかってきています。

その中で日本は植民地化を免れた数少ない国だったと言えます。

それはなぜなのでしょうか?
「平和を愛する」とは全く違った結論がそこには出てきます。

〇日本が植民地化されなかった理由

日本が植民地化されなかった理由は様々な要因が
ありますが、ここでは代表的なものをあげます。

1.元寇の脅威を鎌倉幕府の武士の力と情報力で撃退した

元寇とは13世紀に二度にわたって元の国が日本を
侵略すべく襲い掛かってきた戦争で、その二回とも
日本軍の勝利で終わっています。

ちょっと前までは神風(台風)によって、元の船が
沈められたというのが主な要因とされていましたが、
近年の研究では普通に「鎌倉武士が強くて撃退した」
という説の方が有力です。

また、鎌倉時代は南宋との交易があり、そこから元の
情報を事前に仕入れていたのも大きかったといいます。

まさに武力と外交力の勝利なんですね。

2.日本は統一国だという意識があった

日本は古くから古事記の神話が語り継がれており
「日本人」という意識がありました。

これはけっこう大事なことで、他の植民地化された
国々は国という意識が低く、部族間で争っていたため
他の部族に武器を渡して他の部族を追い払う、
ということが平気でされていました。

サピエンス前史にもありますが
「我々は同じものを信じている」という
フィクションの共有こそが強い力になるんですよね。

3.日本の戦国時代の軍事力が優れていた

次に日本が植民地化される危機と言えば
ザビエルに代表されるキリストの布教です。

これは植民地化するまえの常とう手段で
ある程度キリスト教を布教したうえで、
キリスト教化した現地の人間(キリシタン大名)を
味方につけ一気に占領するというのが
流れでした。

しかし、日本はポルトガルから伝来した
鉄砲をあっという間に量産化し、あらゆる場所で
鉄砲を使いこなしていました。

当時のスペイン・ポルトガルの軍事力からしても
日本の軍事力は脅威だったらしく、
宣教師たちは日本は軍事力が高すぎて侵略には
向かないことを進言し、結局侵攻もないまま
危機は過ぎ去ります。

まさに日本の軍事力の賜物なんですよね。

4.地理的に島国は侵略されにくい

日本は世界から見ると「極東」とされていて
地理的に侵略しにくい場所に位置しています。

当時としてもはるか東まで軍隊を派遣するのは
容易ではなかったでしょう。

この地理的な条件によって政治が変わるのが
地政学といって、近年はかなり重要視されている
ところです。

日本は天然の要塞島国家というところだったのでしょう。

5.日本の教養水準が高かった。

日本の3度目の植民地化の危機としてペリー来航が
あげられます。

ペリーは当初は日本を植民地化する気満々で交渉に
臨むのですが、自分の主張した件を論理的に返される
など日本の外交能力に舌を巻きます。

また、当時イギリスでも30%程度しかなかった識字率が
日本ではほとんどの庶民が読み書きできていることに
驚いています。

日本は上級の武士はもちろん、庶民にいたるまで教育が
行き届いており、寺子屋と呼ばれる庶民塾のようなものが
普及していました。

教育水準が高い国民を手なづけるのは容易ではない、
ということで日本の植民地化をあきらめる原因になったと
言われます。

〇台湾は植民地化される!?

以上は日本の例でしたが、今まさに話題となっている
台湾有事についてもこのことから一定の推測はできます。

まず、武力、軍事力に関しては圧倒的に中国が有利といえるでしょう。
単純な軍事力だけは台湾に勝ち目はないです。
しかし、台湾には外交力があり、何より有利なのはアメリカを
味方につけていることです。日本も台湾とは国交を結んでないものの
そのまま見過ごすことはないはずですので、今に至るまで
一定の緊張感を保ち続けています。

そして、問題なのは台湾人がいかに
「自分は台湾人である。中国人ではない」
という意識を持ち続けられるかです。

中国はそこをよくわかっていて、融和政策をとっています。
台湾人であっても中国に土地をもつ。中国人であっても台湾に土地を持つ。
これが続けば中国人と台湾人の境目はあいまいになり、
中国の思うつぼとなるでしょう。それに反発する国民の感情も結局は
中国と大差ない、という意識があればそれほどないと予想されます。

結局は、「台湾人が台湾人であるという意識、団結力」が一番のカギを
握りそうです。人の意識はそれだけ独立を支え、外敵の脅威から守る
力があるということです。

日本人は人種も言語も圧倒的に「日本人である」というアイデンティティが
強いので他国も侵略しにくいことでしょう。

台湾は言語もほぼ一緒、人種ももちろん一緒。
数十年前は同じ民族だったのでそこらへんはやっぱり苦労しそうですね。

日本の植民地化されなかった事情から
台湾有事を占ってみました。

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