【本格ミステリー】『アミュレットホテル』というファンタジー
こんばんは。
カーボです。
今日は『アミュレットホテル』という
短編推理小説集を読みましたので
その感想です。
娘が買ったのを読ませてもらったら
かなり面白かったので紹介します!
◯『アミュレットホテル』とは
〈アミュレット・ホテル〉は犯罪者の楽園。
2つのルールさえ遵守すれば、
警察の介入が一切なく、
銃でも偽造パスポートでも
ルームサービス可能な
犯罪者御用達ホテルだった。
①ホテルに損害を与えない
②ホテルの敷地内で傷害・殺人事件を起こさない。
そんな絶対的ルールが破られる時、
ホテル探偵が独自の捜査で犯人を追い詰め、
相応の対価を支払わせる。
ホテル探偵VS犯罪者の頭脳戦、
濃密なロジックで犯人を炙りだす本格ミステリー。
となっています!
◯かなり漫画的な世界観
設定がとても面白いです。
そして、その設定が推理小説に欠かせない
制約となってますので二重の意味で
都合が良い設定となっています。
犯罪者御用達ということで、
セキュリティは万全。
キーとなるポイントが絞られます。
その万全さゆえに犯罪可能者が絞られ、
その機密性の関係から
主人公であるホテル探偵が
独占的に捜査をする権利があります。
警察を呼ばない納得できる
理由にもなっていて、
この構造は素晴らしいなと思いました。
◯犯罪者は皆、優雅で紳士的
主人公を含めてこのホテルの犯罪者は
皆、どこか優雅で紳士的です。
実際には全くこんな感じの人たちは
いないんでしょうが、このホテルの
住人はいわば「こんな犯罪者であってほしい」
という理想像が詰め込まれて
どの人もひどく魅力的です。
物語に出てくる
犯罪者の受賞パーティーも
かなり優雅でアカデミー賞の
授賞式のような趣きがあります。
この世界観はとてもいいなと
思いました。
◯謎解きもフェアで本格的
本格ミステリの名に恥じない通り、
謎解きはとてもフェアかつ、
あっと言わせる仕組みになっていて
とても良かったです。
魅力的なキャラクターも相まって
漫画化、ドラマ化されても
おかしくないかな、と思って
しまいました。
娘がテレビか何かで興味をもって
買ったものですが、
思わぬ収穫でした。
興味のある方は是非読んでみて
ください。
中学生以上の方であれば、
楽しく読めると思います。
では、今日も今を大事にしていきましょう!
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