韓国ドラマあるある

 私は、韓国ドラマが大好きで、日々のストレス解消の一つにしている。
長年韓国ドラマを観ていて気づいた「あるある」を列挙してみた。
だけど、韓国ドラマを観たことのない方には全くお分かりにならないと思う。すみません…。

◎ヒロインは貧しいか、貧しい寄り。
◎ヒロインの相手役(以下オッパ)は財閥の息子で百パーセントイケメン。
◎出逢いは最悪。
◎付き合いを大反対され、ヒロインはオッパの母親にひっぱたかれる。そして必ず白い封筒入りの一千万円以上の小切手を渡されるが、もちろん受け取らない。
◎記憶喪失多過ぎ。
◎赤ちゃんの時、取り違えられたり、子供の時に行方不明になった子の実の親は財閥。
◎ヒロインとオッパは必ず海ではしゃぎ倒す。
◎ヒロインが道でバイクか車にはねられそうになってオッパが手を引っ張って抱きしめる。
◎何かのはずみでヒロインとオッパが一緒に倒れてキスをする羽目になる(普通は顔をそむけるからキスって…ないよね)。ヒロインは突然キスをされると、数秒目を見開いたままで、その後「わっ!」って感じで離れる(その反応は遅すぎるだろう)。
◎オッパは恋に悩むと必ず泥酔する。そしてその辺りにいる男と殴り合う。
◎美人で意地悪な金持ちの女がオッパを好きになって恋を邪魔する。意地悪女とオッパの母親は仲良し。
◎オッパが泥酔した時、意地悪女が介抱してホテルに連れ込み、オッパと関係を持ったと勘違いさせる(あんなに泥酔してあれやこれやできるか〜!)。
◎頑固な有名芸術家や天才職人とかがヒロインにだけは心を開く。ヒロインが工房にやって来て、勝手に掃除したりご飯作ったりという迷惑行為に感動して仕事を引き受けるという不思議(私なら勝手に台所に入ってきてご飯作ってたら通報する)。
◎糟糠の妻は若いセクシーな女に夫を奪われ、捨てられる。だけどちゃんと化粧をするようになると別人のように綺麗になって財閥の御曹司か勝ち組のイケメンと出逢って結ばれる。だけど、元夫が綺麗になった元妻に執着して一悶着。
◎キャラクターの性格が途中で激変する。例えば、ものすごくチャらくて女たらしで傲慢だった男が、途中からめちゃくちゃ誠実な男に変身してキャラ崩壊。
◎オッパが見え見えの好意を示しているのに、ヒロインは全くそれに気付かずキョトン顔(絶対気付いてるよね!)。とにかくヒロインのキョトン顔多い。
◎オッパの会社での役職は大抵「本部長」。
◎オッパはダブルのスーツで、ヒロインに町の大衆食堂に連れていかれてチゲを食べさせられる。
◎ヒロインは市場か路上の店でオッパに髪飾りを買ってもらう。
◎夫婦は高い確率でお揃いのパジャマ。
◎ヒロインは、オッパの親に結婚を反対されると泣き泣き身を引くのだが、その本当の理由をオッパには明かさず「もう愛してない」と嘘をついたり、姿をくらましたりして迷惑なことはなはだしい(自分に酔うんじゃない!)。
◎オッパはヒロインのために、家も後継者の地位も捨てる覚悟をする。だけど最後にはヒロインと結婚してちゃっかり後継者になる。
◎ドラマの中の医者はお金を出せばどんな嘘でもつく。医者に限らず、お金を出せば、誰でもみんな簡単に嘘をつくし、悪いことをする。

 とまあ、思いつくままにあげてみた。決してディスってるわけではない。
こういう「あるある」が沼を作り、人々はぽちゃんぽちゃん落ちていくのだ。
 韓国ドラマを見ていると、しょっちゅうイライラする。だけど、この「イライラ」がクセになるのだ。「このヒロインばかじゃないの?あの女がしたことをどうしてオッパに言わないの?」「このオッパみたいな男、絶対にこの世に存在しない」「こんな設定、あるか〜!脚本家出てこい!」などとボロクソに文句を言いながら、ズブズブ沼にハマって出られないのだ。
最初に観た『冬ソナ』からはや十七年。好きなドラマはDVDを買うので、一体どのくらいDVDにお金をつぎ込んできたことか…。
「あのドラマはひどいから観ない方がいいよ」というドラマがいくつもあるが、それは友達にしか言わない。ここでは私がハマったドラマを少しだけ紹介しよう。
上記のあるあるがてんこ盛りなのは『私はチャンボり』
幼い頃迷子になって記憶喪失になったボリが、苦労の末に老舗韓服店の後継者を目指す。この店の意地悪養女のあの手この手の妨害に合うのだが、実はこの店はボリの生家。ボリは成功して財閥の息子で弁護士のイケメンと結婚するというお話。養女役のイ・ユリの悪女っぷりがすごくて、完全に主役を食ってしまった。

『伝説の魔女〜愛を届けるベーカリー』も面白かった。
財閥に嫁いだスインは施設育ち。事故で夫のドヒョンが死ぬと、舅であるマ・デサンの陰謀で刑務所に入れられる。そこでパン作りを教えてくれたナム・ウソクと恋に落ちる。実はウソクはマ・テサンに父を殺され、記憶喪失になっていた。しかもマ・テサンの会社は元々ウソクの父の会社だったのだ。マ・テサンの娘はウソクが好きで追い回し、ドヒョンが実は死んでなかったとか、途中ぐちゃぐちゃになるけど、最後はハッピーエンド。主役の二人が人気実力ともにトップクラスの俳優さんで、その他のキャストもみんなものすごく個性的で演技派なので、質が高いドラマになっている。

 最も好きなドラマを一つだけと言われたら何と言っても『美しき人生』!
済州島の海辺に建つペンションのオーナー家族とその周りの人々の物語。医者とカメラマン(財閥の息子)のイケメンゲイカップルも出てくる。おっさんずラブで腐女子デビューを果たした私が腐女子の皆様にぜひおすすめしたい作品だ。その二人の恋のピュアなこと!二人ともハンサムなので、目の保養にもなる。
 

 ちなもに私が今一番好きな俳優さんは『オー、マイビーナス』『私の恋したテリウス』のソ・ジゾプだ。主役のテリウスは、国家情報院の潜入捜査官で、鍛え上げられた肉体を持つ強い男。見た目も甘いマスクではなく、スナイパーっぽいソ・ジソプにとってこの役はまさにはまり役だ。男らしくたくましい彼が子供の世話をしている姿は可愛げがあって、キュンとしてしまった。彼の魅力はこのギャップだ。
 昔からずっと好きな女優さんは『私の男の女』のペ・ジョンオクだ。この人の演技力はすごい。良妻賢母から、ものすごい悪女まで、どんな役にもなりきってしまう。可愛らしさと強さの両方を持った人。高麗大学で博士号を取得した知性派でもある。私は『私の男の女』を見て、ペ・ジョンオク演じるピュアで優しいジスが大好きになって、ジスの友達になりたいという叶わぬ願いを持った。それくらい、うまい女優さんなのだ。
 さて、ここまでいろいろ言いたい放題言ってきたけれど、最後に結論。
韓国ドラマは面白い〜!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?