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思考の軌跡

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#コラム

百年から始まる

百年から始まる

1月13日の夕方、吉祥寺の古書店「百年」に足を踏み入れた。

Twitterでも触れたとおり、写真家の高橋マナミさんが撮影した写真の展示を見るためだった。

高橋さんと一緒に仕事をしたのは、2012年の夏ごろ。当時亜細亜大学4年生で、ドラフトを控えていたころの東浜巨の取材だった。東浜は「1位指名じゃなかったらショック」なんて言っていたっけ。

高橋さんと行き帰りの長い電車移動の間にいろいろと話をし

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もったいない

もったいない

「そんな、もったいないよ」

昔、よく言われた。

私は、17年前(だと思う)、東京大学を退学した。1浪して合格し、在籍していたのは3年間だったから、ストレートで入学して滞りなく卒業する人たちと同じ、22歳だった(と思う)。

大学を辞めると言いだしたときには父親が「話をしよう」と上京してきた。私の考えを知った誰もが、引き留めの姿勢だった。そのとき多くの人が口にしたのが、冒頭の言葉だった。

おぼ

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令和の時代の女性を書く?

令和の時代の女性を書く?

正月三が日、「note」をどう使うのがよいのか、何を書くべきなのか、比較的ゆっくりと時間を過ごしながらじりじり考えていた。

note公式は「名文や超大作を仕上げようとして手が止まってしまうくらいなら、駄文でも短文でも悪ふざけでも、とにかく気軽に投稿しましょう」と推奨するけれど、私は「書くために書く」ことはしたくない。

かといって、更新があまりにまばらでは読者が増えないだろうし、それはモチベーシ

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