FOMC議事要旨+PPI
●FOMC議事要旨
高水準の政策金利「当面」維持。
・9/19、20会合
インフレの鈍化を継続させるため、景気抑制的な政策を当面維持すべきだとの認識で政策当局者は一致。
リスクがより均衡の取れた状態になったとの見解。
・10/11日議事要旨
金融政策スタンスが景気抑制的な領域にある。
FOMCが「慎重に進む」位置にある。
リスクバランスを考慮する。
しかし、年内に1回追加で金利を引き上げ、その後は高水準の金利をより長期にわたって維持する公算が大きい。
●米国債10年物チャート分析
イスラエルとハマスの戦闘、米経済の軟着陸の不可能性、豪シェブロンLNG関連による天然ガス供給懸念、米自動車スト(回避)など、安全資産に資金が流入。
週足サポートライン88.00、レジスタンスライン108.00さん価格持ち合い相場推移。
長期的にはボックスレンジで推移しているが、債権価格としては戦争による影響が激化することにより105.00まで上昇する可能性が高い。
RSIに於いて、20のライン達せず上昇したことによる影響が強く、上昇の基調で推移することが概ね想定できる。
SQモメンタムついては、赤のフェーズから緑のフェイズに推移するとみられ、こちらも短期的上昇傾向である。
しかし、週足レベルでは90.00までは俯瞰が望ましいと判断する。
●PPI予想を上回る伸び
市場では米金融当局者の発言がそれほどタカ派的ではなかった。
インフレ率の低下ペースが鈍り始めない限り、利上げを続ける必要はない。
金融市場がタイト化する中、米金融当局は金利に関して一段の措置を講じる前に状況を見極めることが可能。
インフレは数カ月にわたって抑制が進んでいたが、原油高がそうした状況を脅かしている。
イスラエルとハマスの戦闘は原油価格を高止まりさせるリスク。
9月は食品とエネルギーを除くコアPPIも予想を上回る伸び。
●燃料不足
イスラエルによる報復作戦の影響で地区唯一の発電所が燃料不足に陥り操業できなくなっている。
WHOは地区にある病院でも数日中に燃料がなくなる可能性がある。
人道的な危機が広がることへの懸念が高まっている。