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クラウドファンディング、ストレッチゴールにチャレンジ中

皆様の温かいご支援により、クラウドファンディング達成することが出来ました!
本当にありがとうございます!
今までの苦労が一気に報われた気持ちと同時に、しっかりとした事業に育てていく責任と期待がさらに膨らみました。
鹿皮の利活用と鹿踊りの継承支援に繋げていくために、250万円のストレッチゴールにチャレンジします。
生産数の増加や鹿皮商品の開発費用、また鹿踊りイベントの拡充に充てさせていただきます。
本当に温かいご支援、ありがとうございます。
引き続き皆様のご支援どうぞ宜しくお願いします!

駆除された獣達の命を「山と人を繋ぐ革製品」に変えて岩手の精神性を次世代に届けたい

私たちが住む岩手県は、自然豊かな山々に囲まれた景観が広がり、昔から自然を大切に自然とともに生きてきた暮らしが根付く場所です。
祭りや郷土芸能も盛んな地域で、その数は日本一と言われており、暮らしの中に祭りや芸能がある、そんな土地です。
郷土芸能は自然への感謝や命への供養を意味するものが多く、それほど山への信仰や繋がりを大切にしてきた地域と言えます。

岩手を代表する鹿踊り(シシオドリ)は、岩手県の各地に根付く郷土芸能です。
鹿踊りは、人が鹿の姿となり狩猟した鹿の命に感謝して弔う踊りでもあり、また人が亡くなったとき、鹿が人の命を供養する踊りでもあります。

獣の命を人が頂き生きること、そして人もまた土に還り、そこから草木が芽吹き鹿が食べ大きくなる。鹿踊りは、踊りという根源的な方法で万物の平等さや自然の循環を今に伝えていると私たちは捉えています。

京屋染物店は岩手県一関市で105年間、祭り衣装や郷土芸能衣装制作を通し、地域の祭りを支える仕事を生業にしてきました。
私自身も幼少期から岩手の豊かな自然の中で遊び育ち、地域の祭りに触れて大きくなった一人です。

岩手の大好きな自然と人の繋がりを大切にし、未来に繋いで行くために芸能イベントの企画運営やSnowpeakさんとのアウトドアツーリズム、自社ブランドen・nichiの商品開発などを通し、地域の魅力を発信する活動をしてきました。


白黒つけない在り方が、この土地の厳しくも優しい精神性

鹿には鹿の正しさがあり、人には人の正しさがあります。
どうしようもない局面に来ており、駆除はやるべきだと私も思います。
駆除に対して様々な意見があるのも事実です。

しかし互いの痛みを見ないまま「鹿の命を奪うなんて可哀想だ」とか、「悪さをする鹿なんていなくなれば良い」という一方的な考えは、本当に正しいのでしょうか?

私は鹿踊りの踊り手の端くれですが、シシになる時、心も鹿に近づいている感覚を味わいます。
共に鹿踊りを踊る仲間がいるように鹿にも大切な仲間がいることを感じたり、シシの頭を外した時には、人間としても私には大切な家族がいることをいつも感じます。

かつての先人たちも鹿に対する可愛らしさや愛着を感じていながらも、生きる糧として命を奪うという矛盾や葛藤を丸ごと抱えていたからこそ、本当の『命への感謝』と『頂きます』があったのだと感じています。

鹿踊りは、獣と人との間を踊り、両者の痛みと喜びの間に生きることの大切さを雄弁に伝えてくれている芸能です。

私たちのプロジェクトは、抜本的に害獣被害の問題を解決することができるプロジェクトではありません。

しかし岩手が大切にしてきた『間で生きる』という見えざる精神性が少しでも伝わることが、かつてのような人と獣の良い関係性が未来に繋がって行く出発点だと信じプロジェクトをスタートします。

詳しくは、クラウドファンディングのページをご覧ください。


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