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「教材がなかなか形にならない」ときの対処法

「教材作りに取り組んでいるのに、なかなか進まない…」

「アイディアはあるんだけど、いつまで経ってもまとまらない…」

「文章が書けないわけではないのに、ああでもないこうでもない…と空中分解してしまう…」

これは、教材戦略ラボにご相談くださるお客様の約半分の方がお持ちのお悩みです。

そのお悩みを紐解くと、
「そもそも文章が書けない、文章を書くのが苦手」
(=言語化・文章力の問題)
「目次や構成がまとまらない」(=コンテンツの体系化の問題)
「どんな仕様にするかが決められない」(=教材設計の問題)

など、人によってさまざまな理由が浮かび上がってきます。

このように、課題を解決するためには、
「どこで詰まってしまっているのか」「何がネックなのか」を特定することが、まず第一に必要です。

ですが、普段いろんな方のご相談をお聞きし、さまざまな教材関連のプロジェクトに携わっていると、多くのケースに共通する「詰まりの原因」が見えてきます。

今日の記事では、その原因と対処法をご紹介したいと思います。


進まない原因=複数の要素を同時に考えてしまうから

例えばテキストを作ろう・まとめようとするとき、こんな脳内会話が繰り広げられる方は多いのではないでしょうか。

「ここにこの内容を入れて…」

「この辺りにはこの図を入れて…」

「あ、この文章ちょっとおかしいかな…。書き換えようかな…」

「なんかこのイラスト、ちょっとテイストが違うから、他のイラスト探そう…」

「で、あの内容はどこに入れようか…」

「順番がちょっと違う気がする…」

実際に私自身も教材作りをしていて「なんだか全然進まない!」というときは、このような思考のループに陥っていることに気づきます。

さて、この思考や脳内会話の何が問題なのでしょうか?

答えは…

「複数の要素を同時に考えてしまっていること」です。

どういうことか。

・・・

先ほどの脳内会話を、1つ1つ検証してみます。

  • 「ここにこの内容を入れて…」 →【内容】に関する視点

  • 「この辺りにはこの図を入れて…」 →【内容】に関する視点

  • 「あ、この文章ちょっとおかしいかな…。書き換えようかな…」 →【表現】に関する視点

  • 「なんかこのイラスト、ちょっとテイストが違うから、他のイラスト探そう…」 →【デザイン】に関する視点

  • 「で、あの内容はどこに入れようか…」 →【内容】に関する視点

  • 「順番がちょっと違う気がする…」 →【構成】に関する視点

これがなかなか前に進まない理由です。

たいていの場合、このように「複数の視点を同時に持ってしまっている」がために、思考が散漫になって、いつまで経っても「着地しない」「落とし所が見つからない」ということが起こります。

ではどうしたら良いか?

おすすめの対処法はこれです。

解決法は「思考の視点を限定して、段階的に吟味していく」

「視点」を限定して、段階的に吟味していく

===============

▼第1段階:【内容はどうか?】の視点だけで吟味する・作業する

→ そのテキストに必要な【内容】を過不足なく洗い出すことだけに集中する

▼第2段階:【構成はどうか?】の視点だけで吟味する・作業する

→ 書き出した内容の【構成・順番・流れ】を検証することだけに集中する

▼第3段階:【表現はどうか?】の視点だけで吟味する・作業する

→ 内容と構成がだいたい決まったら【伝わりやすさ・理解しやすさ】を考慮して、文章を直したり補足したり、図を整えたりすることだけに集中する

▼第4段階:【デザインはどうか?】の視点だけで吟味する・作業する

→ 最後に【見た目・見栄え・印象】をブラッシュアップすることだけに集中する

===============

人によって(思考タイプや、得意・不得意などによって)は、この順番ではないほうが効率的な場合もあると思いますが、いずれにしても

  • 「視点を固定」して「段階的に」吟味する!

  • 第1段階を終えて次の段階に進んだら、原則、前の段階には戻らない!

という心構えていると、ストレスが少なくなり、教材作りがスムーズに事運びます。

※ちなみに…

教材作りがもっとも進まない原因の1つとして、「最初にデザインを吟味してしまう」というのがあります。最初にデザインに目を向けてしまうと、肝心な「教育プログラム」の本題になかなか辿り着けず、「教育サービス」としての本質を見失ってしまうので、注意が必要です。

デザインについては、「最後に商品をラッピングする」という意識でいるのがちょうど良いです。

仮にラッピングに割く時間が取れなかったとしても(ラッピングができなかったとしても)、中身がちゃんとしていれば「教育サービス」としては十分に成立しますので!

いかがでしたでしょうか?

「教材がなかなか形にならない」という状況に直面した場合は、ぜひ参考にしてみてください!


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