見出し画像

こだわりがんこ社長が解説!西山丘陵の魅力とは?

なぜ京都のたけのこは他の産地と違い、すばらしいのかと疑問に思われて
いるかと思います。
その答えはたくさんありますが、代表的な話でも納得いただける理由を3つお話しします。


土取り場から出てきたたけのこの赤ちゃん(赤丸の少し色の違うでっぱり)

理由1 土壌が海性粘土で「たけのこ」に適した土であること。


その昔は海で隆起して陸地になりましたが、赤土・黄土と呼ばれる粘土質で「たけのこ」が土の中にある時には光を一切通さない為「たけのこ」の皮の色が白いまま育ちます。
地表近くになって少し先の方が黒ずんできますが、当然、地表から穂先を出したたけのこの皮はまっ黒です 。
京都以外の方の「たけのこ」の印象は見た目はまっ黒だと思いますが、これは土から出た「たけのこ」だからです。
粘土質のおかげで白いといいましたが、 京都でも南部の奈良に近い地域は 真砂(まさずな)の産地なので、砂っぽい土壌で育った「たけのこ」は、土の中でも光が通るのか少し色が付いていて、褐色が入っています。
西山丘陵は粘土質であった為、白子(しらこ)と呼ばれる最高級品も産出できるのです。 

手前の小高い丘陵が西山丘陵

理由2 産地が京都の近効にあるから。

私どもの「たけのこ」の産地は京都市の西側、西京区から向日市・長岡京市・大山崎町へと続く西山丘陵です。
"西の岡" と呼ばれていた地域で西山からなだらかな丘が広がる丘陵地です。
ご存地の通り、京の都には天皇がおられ、お公家さんや神社仏閣の総本山があるなど古より特別な場所でした。 
献上品として、よりグレードの高い作物を生産しょうと努力されて京都式軟化栽培方式を考え出され、今も続けていただいているのは特別な方々に特別な品をお届けしなければ! 
そんな心持ちがあったからではないでしょうか。
他の産地の品と同じレベルではいけない特別な品が必要だったのでしょう。
一年中、手間をおしまず、お世話をして京たけのこを育てているのです 。

中央市場で行われる「たけのこ」の個撰


理由3 京都の市場のセリが違います。

二つ目の理由と一部かぶりますが…
普通農作物は『共撰』といってサイズグレードが同じなら全て同値になります。
京都のたけのこは『個撰』といって農家ごとにセリをしてくれます。
すごく時間もかかり、仲買いの目ききも必要なことから他の市場では皆無だと思います。(大阪の一部はあります)
詳しくいいますと、、、

Aと云う農家さんの出荷した. 京たけのこ 秀グレード
Lサイズ2箱 ⇒11000円/2k
Mサイズ3箱 ⇒  8000円/2k

隣のBという農家さんが出荷した京たけのこ秀グレ-ド
Lサイズ2箱 ⇒   6000円/2k
Mサイズ3箱 ⇒   4000円/2k

というように農家ごとにセリをして値段が違うのです。
高く値を付けてもらったAという農家はプライドを持ってこれからも、もっと良いたけのこを育てようと考えます。
安く値付けされたBさんは、頑張ってAさんに負けない様にと誓うのです。
切瑳琢磨の言葉通り、皆さんの日々の努力が生かされるシステムが今もまだ続いているのです。
何百軒という農家さんから出荷されたたけのこを一軒ずつセリにかける大変さ以上に、『個撰』で値を付ける値打ちはあると思います
農家のこだわりを市場の仲買人が理解し目利きをして値を付けて、高値であってもその品質を分かっている料亭が購入して料理をして、少し値が張ってもそれを食べに来られる消費者様がおられる。

このループがあればこそ、こだわりが回っていくこととなります。
東京の大田市場にこの個撰をお願いすることは不可能です。

他の農産物とはちがいます!

魚介類であれば一番グレードの高い品は築地に行くと言われていますが、京都の「たけのこ」は、掘ってすぐに湯がかないとえぐみが増しますので、東京の市場には行っておりません。
その為、京都のたけのこの良さは大阪くらいまでは知られていますが、関東や他の地域の方には知れていないと思います。

ですので、私たちは"京野菜の代表"としての京たけのこを全国の皆様に知ってもらいたいと考え、地道に広報活動をしていこうと頑張っている次第です。

次回は…

たけのこのグレードのお話をしたいと思います。 お楽しみに~☆


小川食品工業株式会社 
Online Store :https://www.takenoko.co.jp/
Instagram : https://www.instagram.com/takenoko_ogawa/
小川食品工業株式会社 本社
TEL : 075-951-4381 0120-438-166
FAX : 075-953-1517 0120-151-795
E-mail : ogawa@takenoko.co.jp 
営業時間:平日9:00~17:00 
定休日 : 土日・祝祭日

◇直営店
〒617-0826 長岡京市開田4丁目8-1-103
TEL&FAX : 075-954-5075 / 0120-507-595
アクセス : 阪急長岡天神駅より徒歩5分
営業時間:9:00~18:00
定休日 : お正月3ヶ日のみ

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

110,344件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?