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教師としての将来性が一番見えるのは、「模擬授業」だよ(by元面接官)

■個人面接では「人物」、模擬授業では「教師力」が問われる


こんにちは、月刊『教員養成セミナー』編集部Oです。
今日は、二次試験対策として、「模擬授業」について書いていきたいと思います。
この記事のタイトルの言葉は、管理職をつとめた元面接官の方から、私が直接言われた言葉です。

元面接官の先生曰く、個人面接では受験生の総合的な人物を中心に見ています。一方、模擬授業では、受験生の教師としての「実践的指導力」を見ていると教えてもらいました。
教師はただ「人がよい」というだけで務まるわけではなく、子どもに寄り添い、成長させることが求められる職業です。
面接官は、受験生の目の動きや発問、板書などから、子供の目線に立ち、教育的愛情(ここにはある種の「厳しさ」も含まれます)をもって子供に接っすることができる人物かどうか、模擬授業を通じて見ているのです。

では、どうしたら、「教師力」を感じさせる模擬授業になるのでしょうか。気を付けるべきポイントを5つご紹介します。

■ポイント①全体に目線を配りながら授業をする(重要度★★★★☆)


個人面接では、質問する面接官の目をしっかり見て話します。一方、模擬授業では子供役の面接官(あるいはほかの受験生)にまんべんなく視線を配りましょう。教室全体を見て、取り残されている子どもがいないかに配慮します。

■ポイント②発問・学習活動を入れる(重要度★★★★★)


模擬授業で一番よくないのは、説明・解説に終始する一方通行型の授業になってしまうこと。主体的・対話的で深い学びになるように、可能な限り子どもへの発問、子ども(たち)自身で取り組む学習活動が入った授業にしましょう。学びの主役は子ども。教師はそのファシリテーターです。

■ポイント③指示は細かく・具体的に(重要度★★★★☆)


新任教師が実際にやりがちなのですが、小学校低学年の子供などは、あいまいな指示をすると、どうすればいいのか分からなくなってしまいます。授業の冒頭で「ねらい」「めあて」をきちんと示し、丁寧かつ具体的な指示を出すことが重要です。

曖昧な指示(上)を具体的に言い換えた指示(下)

■ポイント④板書は丁寧かつ正確に(重要度★★★★☆)


模擬授業は、特別な場合を除き、板書しながら進めます。その際、チョークの色を使い分け、読みやすい字で書くことが大切です。気を付けたいのは書き順です。でたらめな書き順が続くと、教師としての姿勢が疑われます。ただし、板書に気を取られて、子どもに背を向けっぱなしにならないように注意する必要もあります。

■ポイント⑤子供の姿をリアルにイメージする(重要度★★★☆☆)


模擬授業でやってしまいがちなNGが、わざとらしい「一人芝居」になってしまうこと。入念に練習を重ねた人ほど陥りやすいです。そうならないよう、子供の姿をリアルにイメージし、発問・問いかけも自然体になるように心がけましょう。
なお、模擬授業では、子供役の試験官が急に立ち歩くなど、揺さぶってくることもまれにあります。慌てず、冷静に対応しましょう。

以上。本日は、模擬授業で高評価を得るポイントを5つ紹介しました。
本番での健闘を祈っています。

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