整骨院の開業で決断すべき大切なこと。

 整骨院を開業するにあたり、事業でするのか、家業でするのかを決断しなければなりません。
事業で行うには、路面店、駅から近い立地や、内装や外装もある程度費用をかけ、治療機器の設備も充実させる、受付や施術スタッフを雇い、患者さんをお待たせしない事が必要となります。
家業の場合というのは、できるだけ初期費用やランニングコストを抑える事が目的となります。マンションに1室や家賃の安い立地で、オーナーが一人で院を切り盛りして人件費も抑える為、治療の合間に予約のやり取り、お会計、電話対応までこなさなければなりません。当然、患者様の時間はご負担となりますので、それも含めた価格設定や治療の仕方、患者さんの人柄に甘える事となり、来られる方も徐々に限られてくる事が予想されます。
どちらが良いか悪いかではなく、将来自分がどんな人生を送りたいかでどちらを選択するかを自分自身で解っていなけらばなりません。
リスク許容度を超えた院を構えてしまい、軌道に乗るまでに運転資金の底がつき、数年で廃業に陥る院ではいけません。また、リスクを恐れるあまりに何年も軌道に乗らず所得が増えず、いい年になっても生活が充実しないという状態なっている方も多く見受けられます。
まずは潰れない事が大切ですが、潰れない事を目的にしてしまいチャンスを逃してしまわないようにしましょう。
開業して家族を養う事を目標にしているならば事業として院を運営しなければならないでしょう。若い時の家業による開業は一国一城の主を築いたと自分自身で思い、同年代にも羨ましがられたりするでしょう。しかし、一人の小さな家業の院では収入に限界が来ます。年齢が上がるに連れて、35歳辺りから、今の状態から真綿で首を絞められる様に身動きが取れなくなる方も多く見受けられます。開業とは、嫌な上司がいないという事は良い面ではありますが、開業するという事は、自分1人で来られる、すべての患者さんに対して気配り配慮をする事が求められます。
一番やってはいけない事は、本当は事業をしなけらばならない生活環境にありながら、また自分の本当に求めている人生は事業をしなけらば達成できないのにも関わらず、家業で頑張り続けている事です。家業の状態にも関わらず、がむしゃらに頑張ればきっと、自由な時間や所得を増やして成功できる。諦めなければ必ずいつか成功すると信じている方が、大変多く見受けられます。その事に気が付かないで、上手くいっている同業者の事業経営者の真似をして、失敗する家業経営も多くいます。そして切り崩した資金を回収する為、または新たな借金を背負い、生活の為、マンパワーで長時間の労働をしないとならない様になるラットレースのスパイラルに陥ってしまいます。
そうならない様にする為にはどうしたら良いのかを、順に投稿していきたいと思います。
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06-6532-1112
新町1丁目の整骨院


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