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「私の読書日記」

今晩は、今日は「俳人 宇佐美魚目」(中村雅樹著・本阿弥書店刊)を読みました。
この中から、宇佐美魚目の句をご紹介します。

空蝉をのせて銀扇くもりけり

月の雨棗に色の來つつあり

馬もまた歯より衰ふ雪へ雪

あかあかと天地の間の雛納

最澄の瞑目つづく冬の畦

白昼を能見て過す蓬かな

東大寺湯屋の空ゆく落花かな

初夢のいきなり太き蝶の腹

巣をあるく蜂のあしおと秋の昼

秋の夜こぼれしままの水の玉

加瀬みづき

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