若い頃に才能を絶賛されると何が起きる?ーー「天才だ」と認識されて苦労した人の話
「私にはなんの才能もなくて」
「うちの子は平凡なんです」
などなど、「才能」がないことを嘆く人、少なくありません。
でもでも、本当にそうでしょうか?
今日は自分に才能がないことにガッカリしている人に送る、生きづらい「天才たち」の話です。
若い頃に才能を絶賛されると何が起きる?
1800年代に活躍した作曲家・ブラームスは20歳のとき、作曲家で音楽批評家のロベルト・シューマンに、「天才だ」と大絶賛されます。
シューマンは、自分の主宰する音楽雑誌に「新しき道」というエッセイを書いたんです。
非常に有名なので、長く引用してみます。
すごい褒めっぷりです!
しかし、この雑誌を、友人の家で何気なく読み始めたブラームスは、途中で、自分のことを書いた記事なのだと気づき、ショックを受けたと言われます。
さらに有名演奏家たち(クララ・シューマンやヴァイオリニストのヨゼフ・ヨアキム)は、「ベートーベンの後継者だ」と期待します。
これが大変な重荷になるのです。全く無名なのに突如として、「音楽界の救世主らしいぞ」と、注目と好奇心の的になってしまったのです。
肝心のシューマンはすぐ後に自殺未遂し、精神病院に入院してしまいます。
「天才」が「天才であり続ける」ためにどうしたらいいのか
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