見出し画像

#29 「論破」の先に待ち受けるディストピア

Twitterでこんな写真が、話題になってました。

笑ってしまいましたが、実は考えさせられる投稿です。

みんなが大好きな正義のヒーロー

個人的に、日本とアメリカのコンテンツに共通すると思うのは、「正義のヒーローがいる」ってコトです。
小さい頃から正義のヒーローがいて、悪を倒す。
仮面ライダーにも、アンパンマンにもドラえもんにも、スーパーマンにも「悪」がいるわけです。
そして、男子も女子も、悪を叩くファンタジーを好む。

私が子どもの頃は、学校に「学級会」なるものがありました。そして、
「田中くんが、掃除をサボってました。いけないと思います!」
「山田くんが、遅刻しました! 反省してください」
みたいに糾弾する。

こうやって正義漢が作られていく。
私なんかは日本にいたとき、正義感が割と強いタイプで、よくぶつかっていたし、他人の遅刻なんて絶対許せないと思ってました。正義を発揮するときって、まあなんか気持ちいいんですよね。

正義漢が損をするとき


ところが、マレーシアに来てみると、正義漢が損をする場面が増えることに気付きました。
遅刻した業者やら、賄賂を要求する警察官なんかを糾弾しようとすると、自分が損する。

ここから先は

1,301字
この記事のみ ¥ 300
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

これまで数百件を超えるサポート、ありがとうございました。今は500円のマガジンの定期購読者が750人を超えました。お気持ちだけで嬉しいです。文章を読んで元気になっていただければ。