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日本も寛容になっていくのかもしれない

こんにちは!

何気ないこのツイートが300回以上もツイートされて驚きました。


みなさん、私のインド人友人に共感してるのでしょうか?
それとも、インド系も裏表あるんだなぁ、って感心してるのでしょうか?

不思議に思って聞いてみたら、二百人の方からの回答が、こうでした。

私のタイムラインで取ったアンケートなので、バイアスは入っているでしょうが、社会がもう少し寛容になった方が良いと思ってる人、少なくないようですね。

余談ですが、私も以前は面白マレーシアの話ばかり書いてたのですが、メディアの編集者からはよく「日本人に関係ある話にしてほしい。日本をよくする話にしてほしい」と言われます。私の本、男性・それも、上手くいってそうな中堅・管理職サラリーマンの読者からの反響が一番大きいです。この層の読者が共感するのって「日本をもっと良くしたい」という部分なのかもですね。


外国人の日本に対する感想は分かれます

日本に対する感想、当然ながら人によって違います。

東南アジアの人にも本音と建て前があります。知り合って間もない日本人に本音を言う人はあんまりいません。

旅行に行った人は、「最高」「素晴らしい」という人が多い。
「街は清潔で人々は親切で、ホントに素晴らしい」「日本食も美味しい」「子供が一人で歩けるほど安全だ。また行きたい!」 と。
(でも住みたいって人は少ないです)

反対に、ビジネス一緒にした人には、「もう一緒に仕事したくない」という人が割といる。「予算が少ない」「仕事の返答が遅い」「時間がかかる」「お金ないのに細かいことにうるさすぎる」「女性ということで差別された」って感じ。
あくまで私の周りの50人くらいですけどね。

どういうことなのか、ちょっと説明します。

旅行に行くなら最高な場所

よく言われるのは、日本に旅行に行くのは、最高だってことです。

日本に来た外国人は、海外から来ただけで、お客さん扱いしてもらえるからです。安いお店でも、サービスもこれ以上ないほど丁寧なので、みんな感激します。マレーシアではコンビニの店員さんなんて、携帯見たり、おしゃべりしたりしながらのんびり働いてます。「いらっしゃいませ!」とキビキビ働く店員さんの存在は、新鮮なんです。

その上、日本てマレーシアに比べてとても治安が良く、安全です。だからマレーシアには日本ファンはたくさんいます。マレーシアでは毎年大規模な旅行博がありますが、いつも日本は人気観光地です。

余談ですが、外国人旅行者が勝手に増えてると思ったらそれは多分違います。日本政府だって大きなブースを構え、ちゃんとお金をかけて、宣伝して外国人に来てもらってるんです。

ただしマレーシアには日本に2回以上行っている人が増えすぎまして、最近ではちょっと飽きられて、珍しい観光地を希望する人が増えています。

話がずれました。
とにかく「お客」「もてなす側」として出会った場合の印象は大変、良いようです。

お客様としての日本人をもてなすのは大変!

ところが逆もまた真なりで、日本人を顧客として働く側に立ってみると、全然違う風景が見えてきます。

マレーシアでも、日本人相手のサービス業で働くのは並大抵のことではありません。
サービスに要求するレベルが他の国と格段に違うからです。
日本のコンビニとマレーシアのコンビニを比べたら、働き方は本当に異なります。

よく、マレーシアのサービス業や不動産業などの人からも、「日本人は非常に注文が多く細かく、お客さんにするのは大変だからもう勘弁してほしい」と言う声を聞きます。

面白いことに、これ日本から進出してきた日本人も言うんです。「うちは日本人の顧客ではなく、ローカルの顧客だけでやってきたいです。金払いも良いので」などと言っていたりします。進出して半年くらいでそう言う人もいるので、驚きます。

ちなみに、日本の家電メーカーのトップの方も、同じこと言ってました。

マレーシアだと多くの人は、給料分しか働きません。だらだら働いている人もいるのですが、お客さんの側も、「給料安いから、仕方ないねー」って感じです。教育程度もいろんな人がいますしね。良いサービスを受けたい人は、それなりにお金を払って高い店に行くべきなんですね。そしたら素晴らしいサービスが受けられます。

私はよく、旅行博でマレーシア人顧客の対応などをしますが、皆さん非常に親切です。以前営業電話をかける仕事をしたことがありますが、お客さんから怒られることがほとんどなく、フレンドリーに接してくれる人が多い印象でした。

マレーシアでも、日本の長時間労働はよく知られています。なので日本で働きたい?と聞くと、旅行に行くのはいいけれども、働くのは嫌だなと言う人が多いのです。

怒りっぽい人もいますし、女性だからといきなり軽い態度を取る人もいるようです。知り合いのマレーシア人は、女性だからと言うことで上司を出せと言われて憤慨していました。

日本が変わっていく過程で失うもの

インバウンドで日本にも外国人がやってきて、外国人労働者を入れないとやっていけない時代だそうです。

だから、きっと日本国内にも、「外の目」が増えていきます。
労働者型も消費者側もグローバル化していくと、日本も変わってくかもしれませんね。

ただし、変わることで、失われるものもある。
日本的な丁寧できめ細かいサービスとか、時間通りに運行する電車とか、良いものもまた、外国人労働者を受け入れることで、なくなるかもしれません。難しい敬語なんかも簡素になるかもしれません。

けれど、日本って昔から、海外の文化を受け入れて、変わってきた国なんですね。蘇我氏と物部氏の頃から、外国の文化(当時は仏教)を入れるかで争ってる。

仏教は「外国の宗教」だということで、昔はひどく迫害されてたようです。日本人、案外変わってないのです。

大連・物部守屋と中臣勝海は蕃神(異国の神)を信奉したために疫病が起きたと奏上し、これの禁止を求めた。天皇は仏法を止めるよう詔した。守屋は自ら寺に赴き、胡床に座り、仏塔を破壊し、仏殿を焼き、仏像を海に投げ込ませ、馬子や司馬達等ら仏法信者を面罵した上で、達等の娘善信尼、およびその弟子の恵善尼・禅蔵尼ら3人の尼を捕らえ、衣をはぎとって全裸にして、海石榴市(つばいち、現在の奈良県桜井市)の駅舎へ連行し、群衆の目前で鞭打った。
ウィキペディアより。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%A9%E9%83%A8%E6%B0%8F#%E8%98%87%E6%88%91%E6%B0%8F%E3%81%A8%E3%81%AE%E5%AF%BE%E7%AB%8B

同じことが繰り返されてるだけとも言えます。

個人的には、日本ほど丁寧なサービスでなくてもいいから、マレーシアのような簡素なサービスで、お店とお客さんの立場が割と対等で、友達のような雰囲気で気楽に買い物が出来るような地域ができるといいなーと思いますね。長崎の出島みたいな感じですね。

それではまた。


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