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不登校は「子どもが発している社会への警告」説を真面目に考えてみる

渡航が自由になったことで、不登校のお子さんを連れてマレーシアに来る方、増えています。

話を聞くと、お子さんの方がしっかり考えてるケースが多くてビビります。
「むしろ正常だからこそ、不登校になるのでは」みたいな感覚あります。

日本の教育制度、制度疲労を起こして行き詰まっています。
適応することが悪いとは言わない。
適応しない方がいい人もたくさんいるのは当たり前じゃないのだろうか。

不登校は子どもからの警告

おおたとしまささんの「不登校でも学べる」にいい言葉がありました。

いま全国の学校で同時多発的に生じている不登校という現象は、特に感受性の強い子たちが発してくれている「いまの学校、ここがヘンだよ!」という、身を挺しての警告だと思うのです。

私も強く同感します。
「いま学校がおかしいよ・社会がおかしいよ」とバイアスのない状態で、素直に教えてくれてるのです。

だから不登校の解決が「子どもを学校に戻そう」はおかしいと思っていて。

ただ、最中にいる親は必死で、そんなことには気づかなかったりします。
私も登校しぶりの状態で、文字通り引きずって無理やり行かせてたわけです。
悪いことをしました。

今親子で振り返ると、「無理に学校に行く必要はなかった」に尽きます。
そりゃ学校には保育システムもついてて便利ですが、残念ながら、このシステムは、誰にでもあうものではなくなりつつある。

実際に不登校・不登校だったというお子さんたちと話してみると、それだけの表現力と、行動力、勇気を持った方ばかりです。

うちも不登校でもなんの問題もなかったな、と思います。

実際に出てくる問題の数々とは

と言っても、日本社会は、マレーシアのように学校行かないの当たり前、とはまだまだなっておらず、親が仕事との両立ができなくなったり、精神的に親子で孤立してしまうケースが多い。

制度が整っていないのです。
おおたさんは、こう続けます。

社会にはその警告に一刻も早く応じる責任があることは言うまでもありません。

私もそう思うんだけど、日本のような高齢化社会を変えるのは一筋縄ではいかないですよね。
教育予算は少ないし、マジョリティが年取ってて「変わりたくない人たち」なので。

すると、もはや動ける人は「居場所変えちゃった方が早い」のです。

世界の方が恐ろしい勢いで変わり続ける中、日本は変わらないーーそれが今、起きていることです。
そこを鋭く観察している子供たちの存在にも、目を瞑ってはいけないのかなと思います。

それではまた。

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