スペックで結婚相手を決めるのは危険かもしれません
こんにちは! 今日は結婚のお話です。
「結婚したいけどスペックを落とせない」
たまに見かけますが、わりと危険だと思います。
今日はこれから家族を探そうって人に向けて書いてみます。独身エンジョイしてる方、結婚して長い方には関係ないですが、しばしお付き合いください。
結婚のスタートは100%満足じゃなくていい
最近、こんな記事を見かけて、おお、いいなと思いました。特に共感したのは以下の部分。
ベストな相手を探し求めるのではなく、ベターな相手を選んだという感覚でしょうか。お互いにラブラブの100点満点スタートじゃなくて、『及第点』くらいから始まっている。それは、パートナーシップを築く上ではプラスでした。年を重ねていくうちに2人の絆がより強まって、60歳くらいになったときに100点に近い関係を築けていたらいいなと思っています
古いと言われそうですが、個人的に結婚っていい制度だと思うのです。
生活費は折半できるし、寂しくないし、いろいろ便利です。
しかし相手の「スペック」を100点満点にすることばかり気にして選んだら、おそらく、そんなにうまくいかない気がするのです。
その「条件」は多分変わる
世の中は諸行無常です。
その条件は変わります。
そして、結婚してからの人生は、思っているより長いです。
今、年収1000万ある人が、無職になることもある。
容姿は年取ると衰えます。
病気になることも、中途で障害を持つこともあるかもしれない。
そのときにも、相手と一緒にいられるか? ってコトを考えた方がいいな、と。
容姿だけで結婚するのも危険ですね。
容姿が良い若い女性に対して、厳しいこんな意見もあります。
しかし、ここには1つだけ重大な問題があります。「美」は、そのうち「なくなってしまう」ということです。しかし、「お金」はそうではありません。実際、私の年収は毎年上がり続けています。しかし、あなたは毎年どんどん美しくなるでしょうか。つまり、経済的な観点から言うと、私は「魅力的な資産」ですが、あなたは「値下がりしていく資産」だということです。しかも、「急激に値下がりする資産」なのです。
よく、キリスト教の結婚式で、誓いのことばとして
病めるときも、健やかなるときも、
富めるときも、貧しきときも、
夫(妻)として愛し、敬うことを誓いますか?
っていうじゃないですか。
これは真理と思う。
その言葉は家族も縛る
そんなわけで、スペックだけで結婚すると、相手が転職したり、年収が下がったり、無職になったりすることが許せなくなるかもしれません。
篠田節子さんに「内助」って小説があります。
文武両道で一流大学に進学した憧れの男性と結婚した女性。ところが夫はなかなか司法試験に受からず、次第に料理にハマっていくんです。女性は、彼が弁護士を諦めることをどうしても受け入れらない。
確か、そんなストーリー。
切ないです。ピカピカに見える人もずっとピカピカなわけじゃない。
長い人生、いろいろあります。
病気になったり、過労で鬱になったり、転職したり、新しい道を見つけたり、いろんなことが起きる。
今はゲームのルールが変わる時代。前の時代のルールでうまくやってた人が、新しいルールでうまくできるかは未知数です。
種は多様だからこそ、生き残れるわけです。
子供だってそうで、どんな子が生まれてくるかはわからない。
障害を持ってるかもしれないし、自分の思い通りの容姿ではないかもしれない。学習が好きではないかもしれない。どの種が生き残るかはわからない。
子供の学歴に「これ以上スペックは落とせません」と言ってるのを聞くと、「もしかしたら、それはスペック重視の結婚の延長なのかもなぁ」と思います。
自分自身が相手と条件で結婚すると、その言葉が自分を縛ってしまうことになる。
親自身の価値観が子供を縛ってしまう、と。
それもまたきついですよね。だから、スペックはソコソコでも、一緒にいて楽しいひとといた方がいいように思います。
お見合い結婚が意外にうまくいくのはなぜか
と、矛盾するようですが、逆に「条件だけ」で進めるお見合い結婚は意外にうまくいくらしいです。
これはなんでかっていうと、多分、相手をよく知らないで結婚するからかな、と。
見合い結婚だと、相手を知ろうとするところからスタートするので、お互いに努力して夫婦になろうとするのではないかなぁ。
結婚ってゴールじゃなくてスタートなんで、お互い努力しようと思えば、うまくいくのかも。
そして、この努力って、多分どんな結婚でも必要だと思うのです。
逆に言えば、「スペック」をスタートにした結婚でも、その後「相手がどうなろうが大事にしよう」って割り切ったら、きっとうまくいくのではないのかな。
では結婚相手をどう選んだらいいのか?
では、どうやって相手を探すか。つまり相手の富とか健康状態とか見かけとかを全部取っ払って、一緒にいてもいいな、と思えば結婚してみたら良いんではないの、といつも思います。
言い換えれば、
「無職になろうが、病気になろうが、相手を尊敬して愛せますか?」
に「Yes」なら結婚してもOKだし、そうじゃないのなら、やめておいた方がいいのかもね、っと。あ、牧師さんになってしまった。
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