「100日後に死ぬワニ」がなぜ炎上してしまうのか
こんにちは!
「100日後に死ぬワニ」が炎上したようです。
興味深いのは、マーケティング的なものを嫌いだと思う人がかなりいるのだなーということ。人々は電通なんかの「広告のフリをした記事(コンテンツ)」が嫌いなんですね……。
今日は、結論から言うと、マーケティングを憎んでもしょーがないよってお話です。
実は最近こんなやりとりをしました。
この二つ、関係ある気がします。
メディアにはざっくり二種類ある
私の理解だと、メディアって大きく「報道系」と「広告系」に分かれてる。この二つはそもそも目的が違う。
例えば、私がいた雑誌の内容は、ざっくり2つで構成されていました。
1 編集部
読者が求めるものをひたすら作る。目的は「読まれる記事」。主に読者の知的好奇心を満たすこと。
2 広告部
クライアントが求めるものを作る。目的は「何かを売ること」なので記事の目的は「買いたい」と思わせること。
広告は別会社や別部署だったりして、交流もあんまりないんです。
記事広告というのは、大体広告の人が作ります。
雑誌ってこうして編集部が作った記事と広告部が作った広告が一緒になって、成り立ってたのです。広告モデルがないと、雑誌も死んでしまいます。
なお、雑誌によっては、女性週刊誌や夕刊紙のような「感情」を目的とする記事も古くから存在しています。
インターネットで起きたこと
ところがこれがインターネットによって、だんだん不明瞭になってきた。もはや「プロ」と「アマ」の差が無くなり、クリック競争になった。
文章のマネタイズを考える人は、書籍のように有料で売るか、「広告をクリックしてもらうこと」を考えるようになった。
ところがこの前者のモデル、コンテンツ無料時代にはそう簡単に売れません。結果として「無料の広告モデル」の数が増えていく。そして無料のモデルはクリック数が命なので、読者の感情に訴えるようになり、「出口」は広告に向かう。
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