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人口減社会で人が減る土地・増える土地


こんにちは! 野本です。

東京・台東区に行ったら、目に見えて人が増えていて驚きました。
地元の友人たちも「人が増えていていろいろ大変だ」と。

今日は、人口減社会で、なぜ都心で人が増えるのかを考えてみました。

東京下町では人口が増えていた

日本の人口が減る一方で、東京の都心近くでは人口が増えています。

例えば台東区の人口は、1995年から増加を始め、平成31年3月27日時点で、40年ぶりに20万人を超えたそうです。
https://www.city.taito.lg.jp/index/release/2018/201903/press0328.html

こんな記事もありました。

最も増えるのは中央区で約1.22倍。2番目は港区で約1.21倍。3番目の千代田区では約1.19倍。以下、台東区、江東区と続く。

多分、台東区の場合、理由は都心からのアクセスの良さです。
地価が上がりマンション建設が進み、世帯が増えていました。
一方で、地上げにより、引っ越して行った地元の人もいるそうで、まるでバブル期の再来です。

バブル期は人は土地を求めて郊外に広がりましたが、今回は都心に戻っている。興味深い現象です。

「江戸」に回帰する若者たち

ちなみにこの界隈は老人も多いのですが、なぜか若い人も増えているようです。

地元の人たちに聞くと、新しいマンションがバンバン増え、しかも極端に狭い部屋が増えていると。そして、結構すぐにどこも埋まってしまうようです。寝るだけのスペースがあればOKの人も多いそうです。
まるで江戸時代の長屋です。

と思ったら、ホントに「東京が江戸化している」という記事がありました。

それでこの長屋というのは、すっごく狭いのですよ。だけど、火事が多かったというのもあるのですけれども、物をできるだけ置かないようにして、広く暮らして。それで江戸の庶民は何をやっていたかというと、例えば落語を聴きに行くとか。歌舞伎とか楽しんだり、お相撲を楽しんだり。

子供の数も増えていました。

私も下町が好きで、長らく台東区に住んでいました。2000年代当初は子供が少なく保育園の待機児童も少なく、小学校が次々に統廃合されてました。

ところが今では軒並み、どの学校もクラスを増やしているとのこと。保育園は新たに作られていて、「あ、ここにも保育園が」という感じです。

地元のファミレスは大盛況です。駅前には大型スーパーの建設が始まっていて驚きました。近所の大型スーパーは私が越した90年代からほぼ倍増しています。

外国人も増えていた

さらに目立つのは、外国人向けの宿泊所の増加です。台東区は小さい区ながら、上野・浅草・秋葉原、谷中と観光の名所を抱えています。アクセスが良く、成田からも羽田からも行きやすい。また、昔から人の出入りの多い土地で、人々がよその人や外国人に慣れています。

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