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#21 日本語を話す人は、相手が上か下かを無意識にチェックする

海外で日本人に会うと、なんだか決まり悪く感じる瞬間があります。

日英バイリンガルの中学生が、「日本語に切り替えると、頭のCPUで処理するものが突然倍以上に増える」と言ってました。

確かに。
例えば英語だと自分のことは「I」と言っておけばだいたいOK。

しかし日本語だと、相手が上か下か、男か女か。
「俺」でいいのか「僕」が良いのか「私」と言うべきか。
返事は「うん」って言うべきか「はい」って言うべきか。
同じ人を「妻」って言ったり「奥さん」って言ったり「嫁」って言ったり「愚妻」って貶めたり忙しい。 「貴社」だったり「御社」だったり「弊社」だったり「うちの会社」だったりします。
立ち位置や相手をよく知らないとうまく話せない。

一方、日本語を習いたてのマレー人女性が「先生、俺、腹減ったぜ!」みたいに話し出してギョッとすることもありました。

漫画の日本語をそのまま使ったらダメなのです。

仮面ライダーにみる微妙な上下関係

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