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自分の「副業」を考えるためのヒント


世界が大きく変わる時期、いろんな仕事がなくなっていきます。

国を跨いだ観光の仕事は、まるでなくなってしまいました。
インバウンドの仕事は、おそらくここ数年、だめじゃないでしょうか。
飲食店・ホテル・高級ブランドなどの方も厳しいと思います。

こんな時期は、本業以外にオンラインでできる仕事を持っておく時代なのかもしれません。皆が自分にできることはなんだろう? と棚卸する時期なのかも。

「自分にできることは何か」
「その中で人が喜んでくれることは何か」を考えるといいのかもです。

「無理なく続けられること」と「好きなこと」の間を探す

かと言って、「好きなことを仕事にしよう」も、最近少し違うかな?と思います。実は、好きなことでも続けられないことってあるし、今回のようにまるで需要がなくなってしまうこともある。

かいちさんという方が、noteに興味深いことを書いていました。

「1億円あったら、バイトなんて辞めて好きなだけ漫画を描いていられるのに」
ボクが20代前半の頃、何度も頭に思い描いた思想です。
当時のボクは、アルバイトをしながら出版社に漫画を持ち込む日々を送っていました。
もしいま目の前に1億円があったら、働かずに好きなだけ漫画を描いて、出版社の漫画賞に応募して、連載して、有名になって…

同じような経験がある人も多いのではないでしょうか。

「連載を勝ち取るような漫画家志望さんは、2〜3ヶ月に1本しっかり漫画を仕上げて持ってくる」
と、当時の担当編集さんに言われたのを今でも覚えています。

一方当時のボクはというと、50ページの読み切り漫画をなんと1年もかけて仕上げていたのです。

同様に、小説家になりたいって人は大勢いますが、書籍を1冊書くには、10万文字くらいを書かないとなりません。それでようやく1冊です。

もちろん寡作な作家もいるのですが、よほど売れないと食べていけません。
編集者としてみると、コンスタントに原稿書き続けられる人って一部です。

つまり、

無理なく続けられること
嫌じゃないこと
需要があること
環境に適応できること

この間で考えたほうがいいかもしれません。

他人の評価と自分の評価がずれることも

あと、意外に、自分では自分のことがわからない。
そういうときは、周りに自分のことを聞いてみるのもいいかもしれません。

例えば、私が最初にライターの修行を始めたとき、当時何冊も書籍を書いていたある方に「君は編集者のほうが向いている」と言われ、編集者になることにしたのです。よくわからないけど、やってみることにしたのです。

その後、私は20年以上、雑誌の編集者でした。
自分が表に出るのは嫌だなと長年思ってました。

ところがある日、元アップルの松井博さんから、「野本さんはnoteとTwitterをやった方がいい」と強く勧められました。

そこでよくわからないまま、始めたら、今は表現が本業みたいになってしまいました。

その松井さんも、私がAERAでインタビューした当時は保育園の経営をされてました。私が松井さんのブログを読んで、本でも書いたらどうですかと誘ったのです。

当時すでにブログをコンスタントに書き続けていたことから、彼が「書ける」ことはわかっていました。さらに固定読者が大量についていたこと。普通の日本人にできないような経験をしていて視点が面白いこと。ならば、企画も通りやすいし、1冊書き下ろしもできると思いました。いつの間にか彼は作家になっていました。

そんなふうに、他人がみることで、自分の良さがわかることもあります。

自分が続けられること×誰かが求めていること

仕事って要するに誰かの課題を解決すること。
規模が大きくなると会社になりますが、身近なところから副業的に始めるのが良いと思います。

そういえば、以前、細かいことをよく記憶・整理する才能を持った方がいました。それで、このかたに自分のスケジュールとタスク管理を任せたら、本当に楽でした。私だと「あれこの人との契約はどうだったっけ? 契約書どうしたっけ?」と毎回忘れるところを、このかたは、ささっと解決しちゃう。きっと彼女はオンライン秘書をやったら重宝されると思う。本人が好きで、嫌じゃなければ。

自分がどうしたら喜ばれるのか。

やたら飲み会に誘われる人は、周りを明るくする才能があるのかも。
何かを教えて! と言われる人は、その分野の知識を生かせるかも。
料理が美味しい! と言われる人は、それが仕事にできるかも。

そんなふうに、いろいろ考えて副業を作ってみるのも良いと思います。

それではまた!

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