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「日本企業が再び輝く」は、かなり時代遅れに聞こえる件

日本にいて気になるのが「日本企業が再び世界に輝く!」「日本がナンバーワンになる」みたいにいう方が多い件です。

20年前ならともかく、今はマレーシアでこういうこと言う会社、国営企業以外にあるのかなぁ……??

グローバル企業には国境がない

例えば、東南アジアを代表する配車、タクシー、フード デリバリー、食料品成長したGrab。マレーシア人が作った会社ですが、今は東南アジア全域で配車サービスをしていて、本社もさっさとシンガポールに移してしまいました。

80年代後半に「入門C言語」「実習C言語」「応用C言語」を著した三田典玄さんが、noteで【国境の無いグローバル企業】について書いています。

「日本企業」「米国企業」「中国企業」と言うが、力のある企業は国境は関係ない。あくまでも、創業地がどの国や地域か?と言うだけだ。
韓国のSAMSUNGは「韓国の」とは言うが「韓国政府の企業」ではない。公開されているIR情報の資本を見れば外資が半分以上の「グローバル企業」だ。地域ごとに勢力が分かれた「ローカルの時代」は完全に過ぎた。多くの有名な日本企業と言われているところも同じだ。いま、起きているのは、国境や国の政府とはうまく付き合うが、その傘下でもなく重視もしない、という「企業のグローバル化」なんだな。その最先端がGoogleとか、Appleなんだな。中国創業の企業ではHUAWEIとかだね。製品を買うだけの一般消費者には見えないわけですね。学生なんてさらに見えないだろうね。

本当にこれなんです。

GAFAがよくアメリカ企業扱いされていますが、あれはアメリカ企業というか多国籍企業で、本社機能をうまく世界中に分散させています。実質的に税金はどこの国にもたいして納めていなかったりします。

アップルのシニアマネージャーだった松井博さんが「企業が『帝国化』する」(アスキー新書)で書かれていたグローバル企業のカラクリはまさにこれです。この辺の仕組みを知らない方は、ちょっと古い本だけど一読をお勧めしたいです。

私が編集したのでちょっと宣伝。

アメリカ企業と思われてる企業も、本社機能は、世界中に分散してます。
だからグローバルが重要なんですよね……。

パラダイムシフトに気づかないといけない

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