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なぜ親子留学が失敗するのか?外国人生徒の退学率が高い4つの理由(後編「先生、もっと厳しくテストして!」と学校システムに不満を持つ親編) 

前回の記事では、海外教育が失敗してしまう理由を説明しました。

https://note.com/kyoukn/n/n87d741837e6a

元ネタは、TESLカナダの論文。それによると、外国籍の家族の教育がうまくいかない理由が、4つあります。

1  親が学校とコミュニケーションが取れない
2 親が学校のシステムを理解できていない
3 親の教育思想への理解の違い
4 教師の態度や組織的人種差別

Guo, Y. (2006). Why Didn't They Show Up? Rethinking ESL Parent Involvement in K-12 Education. TESL Canada Journal, 24(1), 80 - 95. doi:https://doi.org/10.18806/tesl.v24i1.29

前回は、英語ができない親が学校に行くのを避けたり、子どもに通訳をさせたりして生じる問題について書いてきました。今回は、残りの3つ、システムを理解できていない部分についてです。


2 親が学校のシステムを理解できていない

二つ目が学校制度の理解への不足です。特に指摘されているのは、中国系、ないしはアジアの親の態度です。正直言ってこちらの方がずっと失敗要因としては大きいと思います。

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