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暗記学習には意味があるのか? アメリカの教育者・ブルーナーの「ウッヅ・ホール会議」での報告書を読んで考えた

本日は思考の途中経過ですが、教育界の巨人たちの文章を読んでいます。

昔の人が書いた英語ってなぜあんなに難しいのだろうか?
大学院の勉強が今週はマジで難しく、四苦八苦しております。

現在、宿題で教育界の巨人、デューイやブルーナー、そしてフレイレの著作を原書で読んでおりますが、本当に骨が折れました……。

平易な単語を使っているのに、なぜこんなに難しいのか。
高校時代に英語をいくら読んでもちんぷんかんぷんだったことを思い出しました。

さて。本日は、ブルーナーの思考をご紹介しようと思います。

暗記学習よりも「物事の道理を教える」

ブルーナーの「Man: A course of study」は、アメリカの教育危機の時に書かれたものです。

この会議の目的は、非常に政治的なものでした。

当時のアメリカは、冷戦下でソ連の科学技術の発展スピードに対して危機感を覚えていており(例えば1957年のスプートニクショック)、科学者の育成が目下の課題として考えられていたそうです。

そこで、全米科学アカデミーが開催した「ウッヅ・ホール会議」という、教育カリキュラム(教育過程)についての議論が行われたのです。

主に理系の学問分野から第一線の専門家を招き、アメリカのカリキュラムを改善する目的で1959年に開催され、ブルーナーは議長として報告書の作成を担いました。

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