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「日本病」の原因は、「世界のトレンドと真逆の教育」と無関係ではないと思う

野口悠紀雄先生が『どうすれば日本経済は復活できるのか』で「日本病」の話をしてました。

なぜ日本病に陥ったのか?

 1で述べたように、2000年のG8サミットでは、日本は1人当たりGDPがG8で最も豊かな国であった。しかし、2023年のサミットでは、最も貧しい国になってしまった。この二十数年間に、世界経済での日本の位置は、大きく低下した。
 経済の不調はすべての国が同じような経験をしているわけではない。日本がとりわけ大きな問題を抱えているのだ。しばしば「日本病」と言われるが、これは決して間違った表現とは言えない。

https://note.com/yukionoguchi/n/n6a88f5747a01

これですね、私はマレーシアに来て教育のあまりの違いに絶句しましたが、最近アメリカの大学で教育学を学び世界中の先生と話していて、どうやら、世界の教育のトレンドがこの20年に大きく変化したことに気づきました。

「競争から協働へ」
「暗記からITを使いこなす人材育成へ」
「大学入試目的から、生涯教育者の育成へ」
「学力から4Cへ」
「モノリンガルから多言語教育へ」
「エクスクルーシブからインクルーシブへ」

(各項目についての詳細は「子どもが教育を選ぶ時代へ」と「東南アジア式『まぁいっか』で楽に生きる本」の3章に書いています)

日本の停滞は、この世界的なトレンド変化と日本の教育があまりに違うこととと、無関係ではないと思います。正確に言えば、文部科学省は問題をある程度認識しており、「ゆとり教育」をやろうとしたのですが、例によってマーケティングが異様に強い日本では、なぜか大手塾が作り出した「偏差値」が教育の主役に躍り出て、学校がそこに振り回されています。

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