*【第24回】評論家もライターも映画をたくさん見ればいいというわけではない
【第24回】映画好きは年に映画館で600本は見る
https://note.com/kyouji_nakamura/n/n849ceeebed77
……の続きです。
まぁ、というわけで、映画評論家も映画ライターも意外と多くの映画を見ています。
自慢できる本数は、やはりキネ旬読者の年間650〜700本あたりかなぁと思います。
では、たくさん見ればエラいのか?というと、まったくそんなことはないと思います。
たくさん見ても“映画を見る目”のない人はたくさんいるでしょうし、心当たりは多々あります。
いまや伝説の映画評論家・淀川長治さんにはこんなエピソードがあります。
当然、淀川さんのもとには「私は年間に100本映画を見ています、映画評論家になれますか」といった質問が多く寄せられたそうです。
「あなたが映画が何本も見る時間があるのならば、好きな映画を何回も見てください」
わたしもそう思います。
ひとつの映画を何回も見ることで“気づき”は毎回ありますから、脚本や演出の手法や専門用語を知らなくても、なにが面白くてなにが面白くないのか、なんとなく分かってくるものです。
もちろん脚本や演出を覚えたらさらに“深い視点”で映画を楽しめるようになります。
では、具体的にはどこを見るといいのか。
それらはまたの機会に書いてみたいと思います。
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