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授業後に質問が出ないのはいいのか、出過ぎるのは悪いのか、というお話。

結論を行ってしまえば、そんなのは状況と程度による、という身も蓋もない話になってしまうと思うのですが。

生徒の動きがいつもと違ったので、ちょっと話題にしようと思いました。

時は少しばかりさかのぼって学年末考査の少し前の話なんですけれども。

基本的に、自分はわかりやすい授業を目指していて、ほとんど授業が終わった後に生徒が質問をしにくることってないんです。

もっとも、進学校の高校だと、これはこれで危険な側面もあったりします。

というのも、授業が逆にわかりやすすぎて(←自分で言うな)、生徒が満足したり安心しすぎたりしてしまって、自分で勉強しなくなってしまうということがあります。

とりあえず、授業でわかったから、後はいつでも自分でちょっと復習すればできるよね、みたいな感じになってしまって、油断してしまうことが往々にしてあります。

特に高校だと、内容の質も量も大変で、生徒は生徒でどこに時間を使うのか勉強の優先順位を良くも悪くもつけてしまいます。

だいたい、自分の場合はこの被害に遭うことが多いような気がしています。

わかりやすいから大丈夫!と思っていたら、復習が疎かになってしまって、定期テストなんかで事故を起こす、みたいな。

経験年数が浅い頃は、こちらもできるだろうと思っていた生徒がたまに事故るので、ひやひやしたこともありました。

もっとも、自分も危機感を少し煽ったり(もちろん、学校や生徒のレベルに応じてですけれども)、より高難度の問題を取り扱ってより上の世界を提示したりするなどのの「搦め手」みたいなものは、経験とともに少しずつ身につけてきたつもりです。

なので、最近はできる生徒が落とし穴に落ちてしまうような事故が起こることはなくなってきましたと思っています。

しかし、この間は授業の終わりとともに、生徒の質問が殺到したんですよね。

久しぶりだったので、バタバタと対応していたら、間の10分の休み時間が一瞬で過ぎ去っていました。

内容としては、授業の内容をもう一度丁寧に説明してください、みたいなものはほとんどなかったんですよね。

その先の「こういう場合はどうなるんですか?」というような、内容を理解した上での続きの質問が多かった印象です。

それに気づいたのは、実は今、この記事を書いていてなんですけれども。

質問対応していたときは、とにかく答える(応える)ので精一杯だったんですけれども、改めて思い出すと、実はレベルの高い質問が結構多かったなと。

授業の内容がわかった上での質問なので、「あぁそれはね、こう考えれば大丈夫」とか、「なるほどそう考えたか、その時はね」みたいな、話が多かったんですよね。

テスト前だから質問が多かったのかなと思ってこの記事を書き始めたんですけれども、冷静に考えるとテスト前だからというわけでもなさそうでした。

もっとも、テスト前で勉強が進んできたからこそ、「じゃあその先のこういう場合はどうなるんだろう?」というように、相乗効果的に出てきた疑問だったのかもしれませんが。

進学校特有の、キレる質問がたくさん出てくるのが楽しみですよね。

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